意味
「京に田舎あり」は、都と田舎という正反対の言葉を、一つの短い文に収めた言い方です。
にぎやかな都のただ中にも、田舎のようにひなびた所があるという意味です。
そうしたひなびて不便な面をとらえて、よい土地にも悪い所があるという意味でも使われます。
語源・由来
「京に田舎あり」は、上方いろはかるたの「京」の札に採用されていることわざです。
都と田舎という正反対の言葉を裏返して並べ、にぎやかな都のすぐそばにも、田舎のようにひなびた一角があるという、当時の京の実際の光景を表しています。
使い方・例文
「京に田舎あり」は、栄えた土地の中に、思いがけずひなびた場所を見つけた場面で使われます。
- 駅の裏手には今も畑が残っていて、まさに京に田舎ありだ。
- 都心のこの路地は、京に田舎ありという言葉そのものだ。
- 高層ビルの谷間に古い井戸。京に田舎ありとはこのことだ。
類義語・関連語
「京に田舎あり」と同じように、よく見えるものの中にある別の一面や、土地による違いを表す言葉には以下のようなものがあります。
「京に田舎あり」と「玉に瑕」の違い
どちらも、よく見えるものの中に、そうでない部分があると言う点では同じです。
「京に田舎あり」は栄えた土地の中の一角について言い、「玉に瑕」は物や人のわずかな欠点について言います。
| 語句 | 言う相手 | 目を向ける所 |
|---|---|---|
| 京に田舎あり (きょうにいなかあり) | 都や栄えた土地 | ひなびた一角 |
| 玉に瑕 (たまにきず) | 物や人 | わずかな欠点 |
上方いろはかるたの「京」の札
この言葉は、上方のいろはかるたで「京」の札に採用されています。
絵札には、黒木を頭の上にのせて運ぶ大原女が描かれることが多いといわれます。
大原女は、京都の北にある大原や八瀬の里から、柴や薪、花などを頭にのせて町へ売りに来る女性のことです。
この運び方は古くからの風習で、昭和の初めごろまでは、最新の都の風俗との対比が京都の市中で見られたといいます。









コメント