意味
「流言飛語」とは、誰のものとも知れないまま口づてに広まる、いい加減な情報を指す四字熟語です。
うわさの内容そのものだけでなく、それが人々の間に一気に広まっていく現象自体を指して使われることもあります。
- 流言(りゅうげん):根拠がないまま、口づてに広まっていくうわさ。
- 飛語(ひご):どこからともなく飛び交う、根拠のない言葉。
語源・由来
「流言飛語」は、意味の近い二つの二字熟語を重ねて一つの四字熟語に仕立てた言葉です。
近い意味の言葉をあえて並べる作り方は、単独で使うよりも語調を強め、うわさが広がる勢いの激しさを際立たせる効果を持っています。
「流言蜚語」と表記されることもあり、「蜚語」も「飛語」と同じく、根拠のないうわさを意味します。
使い方・例文
「流言飛語」は、地震や事件などの混乱に乗じて、根拠のない情報が一気に広まる場面で使われます。
- 災害直後は流言飛語が飛び交い、避難所は混乱した。
- SNSで流言飛語を鵜呑みにして拡散するのは危険だ。
類義語・関連語
「流言飛語」と同じく、根拠のないうわさを表す言葉に「風説」があります。
- 風説(ふうせつ):世間に伝わる、根拠のはっきりしない噂。
「流言飛語」と「風説」の違い
どちらも根拠のないうわさを指しますが、使われる場面の温度差があります。
| 語句 | ニュアンスの中心 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 流言飛語 (りゅうげんひご) | 混乱の中で勢いよく飛び交ううわさ | 災害・事件など緊迫した状況 |
| 風説 (ふうせつ) | 世間に静かに伝わる根拠不明の話 | 日常の会話や法律用語にも使う中立的な場面 |
英語表現
spread like wildfire
野火のようにまたたく間に広がるという意味で、根拠のないうわさが一気に伝わる様子を表す言い回し。
False reports about the accident spread like wildfire on social media.
(事故に関する誤った情報が、SNSで流言飛語のように広まった。)
周公を陥れようとした「流言」の元祖
「流言飛語」を構成する「流言」は、中国最古の歴史書のひとつ『書経』に見える言葉です。
周の建国者・武王の死後、その弟である周公が幼い成王を補佐していた際、管叔ら他の兄弟たちが周公に謀反の疑いをかけるうわさを言いふらしたという故事に由来します。
もう一方の「飛語」(蜚語)は『史記』に見える言葉で、いずれも根拠なくどこからともなく広まる話を指します。
出どころの異なる二つの言葉が組み合わさって、根拠のないうわさ全般を指す四字熟語として定着しました。









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