意味
「這っても黒豆」とは、黒い虫が這っているのを見ても、それを黒豆だと言い張るような、明らかな間違いを認めない強情さを表すことわざです。
自分の非を認めるより、意地を張り通すことを選ぶ人への、やや呆れや皮肉を込めた言い方です。
語源・由来
「這っても黒豆」は、黒い豆粒のように見えたものが、実は虫だったという場面から生まれたことわざです。
黒豆だと思っていたものが動き出し、誰の目にも虫だとわかるようになっても、それでも「これは黒豆だ」と言い張り続ける人の強情さを、身近な食べ物にたとえて表しています。
使い方・例文
「這っても黒豆」は、証拠を示されても意見を変えない人の様子にあきれて使われます。
- 証拠を見せられても認めないなんて、まさに這っても黒豆だ。
- 彼は自分の間違いを指摘されても、這っても黒豆を通した。
類義語・関連語
「這っても黒豆」と同じく、明らかな間違いを強引に押し通す様子を表す言葉に、次のようなものがあります。
- 鷺を烏(さぎをからす):白い鷺を黒い烏だと言い張るように、誰の目にも明らかな誤りを強引に正当化すること。
「這っても黒豆」と「鷺を烏」の違い
どちらも明らかな誤りを認めない様子を表しますが、誤りの中心にある行為が少し異なります。
| 語句 | 誤りの中心にある行為 |
|---|---|
| 這っても黒豆 (はってもくろまめ) | 自分が最初に言ったことを、証拠が出ても曲げない |
| 鷺を烏 (さぎをからす) | 誰の目にも明らかな誤りを、強引に正しいと言い張る |
英語表現
stick to one’s guns
直訳は「自分の大砲から離れない」で、周囲の反対や批判があっても、自分の立場を変えずに貫き通す様子を表す表現。
He stuck to his guns even after everyone disagreed with him.
(彼は皆に反対されても、自分の立場を変えなかった。)
虫が這い出しても黒豆と言い張った理由
「這っても黒豆」は、地面に落ちている黒い粒を「黒豆だ」と言った人が、それが動き出して虫だとわかった後も、なお黒豆だと言い張るという場面から生まれた言い回しです。
黒豆と虫は、じっとしているうちは見分けがつきにくいが、脚が動いて這い出せば誰の目にも虫だとわかります。
それでも自分の最初の言葉を訂正せず、事実を目の当たりにしてなお「黒豆だ」と言い続けるところに、この言葉の要点があります。
動いて虫だと分かっても、なお黒豆だと言い張る人の様子を、そのまま言葉にしたものです。









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