四字熟語

雲泥万里

(うんでいばんり)

二つの物事の間に、極端な隔たりがあること。


7文字の言葉」から始まる言葉
雲泥万里 ことば
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意味

「雲泥万里」とは、空に浮かぶ雲と地面の泥ほど、二つの物事の間に極端な隔たりがあることを意味する四字熟語です。
「雲泥の差」を「万里」という言葉でさらに強調した、より大げさな言い回しとして使われます。

  • 雲泥(うんでい):雲と泥。かけ離れているものの象徴。
  • 万里(ばんり):一万里、転じて非常に遠い距離。

語源・由来

「雲泥」の由来は、唐の詩人・白居易(はくきょい)が詠んだ詩「傷友」にあります。
白居易は、若く貧しかった頃に苦楽を共にした友人と再会した際、出世した友人がすっかりよそよそしくなってしまったことを、「雲と泥ほどに隔たってしまった」と嘆きました。

この「雲泥」に、極めて遠い距離を表す「万里」を重ねることで、隔たりの大きさをより強く印象づけたのが「雲泥万里」です。
「万里」は実際の距離を測った数字ではなく、中国の古典表現でしばしば使われる誇張の言い回しで、隔たりの大きさをひときわ強調する役割を果たしています。

使い方・例文

「雲泥万里」は、能力や実力、境遇などにきわめて大きな差があることを強調したい場面で使われます。

例文

  • 新人だった頃の彼と今の彼とでは、実力に雲泥万里の隔たりがある。
  • 両社の技術力には、もはや雲泥万里と言うべき差がついてしまった。

類義語・関連語

「雲泥万里」と同じ根を持ち、大きな隔たりを表す言葉には、次のようなものがあります。

  • 雲泥の差(うんでいのさ):
    二つのものの間に、比較にならないほど大きな違いや隔たりがあること。

どちらも由来と意味の中心は同じですが、表現の重さが異なります。
「雲泥の差」が日常的にも使われる標準的な言い方であるのに対し、「雲泥万里」は「万里」を重ねることで、隔たりの大きさをより誇張した硬い言い回しになります。

「雲泥万里」と「雲泥の差」の違い

語句表現の重さ
雲泥万里
(うんでいばんり)
「万里」で隔たりを誇張した硬い言い回し
雲泥の差
(うんでいのさ)
日常的にも使われる標準的な言い方

対義語

「雲泥万里」とは反対に、二つの物事にほとんど差がないことを表す言葉に、次のものがあります。

  • 大同小異(だいどうしょうい):
    細かい違いを除けば、だいたいは同じであること。
  • 五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ):
    わずかな違いはあるが、本質的には大差ないこと。

英語表現

「雲泥万里」を英語で表現する場合、隔たりの大きさを強調する次のような言い回しが近いニュアンスを伝えます。

worlds apart

比較対象がまるで別世界にあるかのように、かけ離れていることを表す表現。

Their skill levels are worlds apart.
(二人の技量には雲泥万里の差がある。)

poles apart

南極と北極ほど正反対で隔たっていることを強調する表現。

The two proposals are poles apart in quality.
(二つの提案は質において雲泥万里だ。)

一万里という物差し

「万里」という単位は、中国の古典表現において、実際に一万里(約4000キロメートル)を測ったものではありません。
「前途万里」(将来が非常に広く開けていること)や「一望万里」(見渡す限り遠くまで広がる眺め)のように、数えきれないほど大きな規模や隔たりを表す慣用的な誇張として使われます。
「雲泥万里」の「万里」も、雲と泥という対比だけでは足りないほどの隔たりを、数字の大きさで印象づける役割を担っています。
具体的な距離ではなく、隔たりの大きさそのものを測る物差しとして「万里」が使われている点は、漢語の表現に共通する特徴です。

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