意味
「非難轟々」は、雷鳴のように大きな音が鳴り響く「轟」の字を重ねて、非難の声が四方から沸き起こる騒然とした状態を意味します。
単なる批判ではなく、収まる気配のない激しい非難が続く場面で使われます。
- 非難(ひなん):相手の欠点や過失を責めること。
- 轟々(ごうごう):大きな音が鳴り響く様子。
語源・由来
「轟々」は、雷のように大きな音が鳴り響く「轟」の字を重ねた言葉です。
同じ「ごうごう」という読みには、人の声がやかましく騒がしいことを表す「囂」の字を使った「囂々」という書き方もあり、非難の場面では「非難囂々」「非難囂囂」とも表記されます。
「囂囂」は、「囂囂たる非難の声が上がる」という形で古くから使われてきた言葉です。
「轟」が雷や砲声のような物理的な大きな音を表す字であるのに対し、「囂」は人の声がやかましく飛び交う様子を表す字です。
字の由来は異なりますが、どちらも「非難の声が鳴りやまない様子」を伝える言葉として、現在まで使われています。
使い方・例文
「非難轟々」は、多くの人から一斉に激しい非難の声が上がる場面で使われます。
例文
- 不祥事が発覚した企業に、世間から非難轟々の声が浴びせられた。
- 強引な値上げの発表に、利用者から非難轟々の嵐が巻き起こった。
類義語・関連語
「非難轟々」と同様に、多方向から一斉に非難が集まる様子を表す言葉には、次のようなものがあります。
- 集中砲火(しゅうちゅうほうか):
非難や攻撃が、一つの対象に一斉に集中すること。
対義語
「非難轟々」とは反対に、多くの人から一斉に称賛される様子を表す言葉に、次のものがあります。
- 拍手喝采(はくしゅかっさい):
拍手をして、大きな声で褒めたたえること。
英語表現
「非難轟々」を英語で表現する場合、激しい非難の集中を表す次のような言い回しが近いニュアンスを伝えます。
a storm of criticism
嵐のように激しく吹き荒れる非難を表す表現。
The company faced a storm of criticism after the recall.
(その企業はリコールの後、非難轟々の声にさらされた。)
come under fire
四方から集中して非難や攻撃を受けることを表す表現。
The politician came under fire for his remarks.
(その政治家は発言をめぐって非難轟々となった。)
本来は「囂囂」と書く四字熟語だった
「非難轟々」は、本来「非難囂囂」または「非難囂々」と書く言葉です。
「囂囂」は、多くの人の声が騒がしく響き渡るさまを表す漢語で、これに相手の欠点や過失を責め立てるという意味の「非難」が組み合わさってできています。
「囂」は日常ではほとんど使われない漢字のため、同じ「ごうごう」という読みを持つ「轟々」の字が当てられるようになり、「非難轟々」という表記が広く定着しました。
「囂々」も「轟々」も、意味そのものより音を表すために漢字が選ばれた言葉で、表記のゆれが起きやすい性質を持っています。
現在は「非難轟々」の表記が一般的に使われていますが、本来の漢字は「囂囂」であり、音をとどろかせるという「轟」の字義とは別の由来を持つ言葉です。









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