意味
「水が合う」とは、ある土地や環境、組織の雰囲気などが自分の性質に合っていて、心地よく過ごせることを表す慣用句です。
能力が発揮できるかどうかよりも、居心地の良さ、馴染みやすさに重点を置いた言い方です。
語源・由来
「水が合う」は、文字どおり、引っ越した先の土地の飲み水が体質に合うかどうかという、実際の体調にまつわる言い回しから生まれました。
土地によって水の性質は異なり、住み慣れない土地の水では体調を崩すことも少なくありません。
この、水を通じてその土地に馴染めるかどうかという感覚が転じて、環境や人間関係、組織の雰囲気になじめるかどうかを表す言葉として使われるようになりました。
使い方・例文
「水が合う」は、多くの場合「水が合わない」と否定形で使われ、環境になじめない様子を表す場面でも用いられます。
- 転職先は水が合い、毎日楽しく働けている。
- 留学先の生活がどうも水が合わず、帰国を考え始めた。
英語表現
feel at home
直訳は「我が家にいるように感じる」で、新しい環境でも居心地よく馴染んでいる様子を表す言い回し。
She quickly began to feel at home at her new school.
(彼女は新しい学校の水が合い、すぐにくつろげるようになった。)
「水が合う」の水、東京都内の水道水でも硬度は25.3〜87.6mg/Lと幅がある
水道水の味の違いを生む要素はいくつかあり、代表的なのが「硬度」です。
硬度は水に溶けたカルシウムとマグネシウムの量を示す値で、酸性・アルカリ性を表すpHとは別のものです。
一般に60mg/L未満が軟水、60〜120mg/Lが中程度の硬水、120mg/L以上が硬水、180mg/Lを超えると非常な硬水と呼ばれ、その上に区分はありません。
市販のミネラルウォーターには、フランス産のコントレックスのように硬度1468mg/Lのものもありますが、日本の水道水は水質基準で300mg/L以下と定められています。
石灰岩の多い沖縄本島の中南部のように、硬度の高い水源を持つ地域もあります。
ただし県単位で決まるわけではなく、同じ都道府県の中でも水源が違えば差が出ます。
東京都の令和5年度の検査では、最も低かったのがあきる野市の25.3mg/L、最も高かったのが北区と中央区の87.6mg/Lでした。
硬水は軟水に比べて口当たりが重く感じられることもあります。
硬度のほかに、水温や、消毒に使う塩素の残り方なども味を左右します。
引っ越しや旅行で「水が合わない」と感じる体験は、今も昔も変わらず起こり得ます。









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