四字熟語 故事成語 仏教由来

枯木死灰

(こぼくしかい)

体は枯れ木のよう、心は冷めた灰のように、感情も欲望も持たない境地のこと。


6文字の言葉 / 「こ・ご」から始まる言葉
枯木死灰 ことば
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意味

「枯木死灰(こぼくしかい)」とは、枯れた木と冷えた灰のように、活気や情熱がなく、世俗の欲や感情から離れていることのたとえです。
修行を積んで心が静まった境地を言う場合にも、気力をなくした状態を言う場合にも使われます。
「枯木冷灰(こぼくれいかい)」とも言います。

  • 枯木(こぼく):枯れた木。
  • 死灰(しかい):火の気を失った、冷たい灰。

語源・由来

「枯木死灰」は、中国の思想家である荘子の言葉をまとめた『荘子』の斉物論篇に由来する言葉です。
「形は固より槁木の如くならしむべく、而して心は固より死灰の如くならしむべきか」という一節があり、体を枯れ木のように、心を冷たい灰のようにすることができるのか、と問いかけています。
感情や欲望をすべて鎮め、外界に動じない境地を、生気を失った木や灰にたとえた言葉です。

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使い方・例文

「枯木死灰」は、感情の動かない、静まりかえった心の境地を語る場面で使われます。

  • 長年の修行を経て、彼の心は枯木死灰のように静まっていた。
  • 何を言われても表情一つ変えない彼を、同僚は枯木死灰のようだと評した。

師の答えは「今、私は自分を失っている」

『荘子』斉物論篇の冒頭では、南郭子綦なんかくしきがひじかけにもたれて座り、天を仰いで息を吐き、我を忘れたような姿でいました。
そばに控えていた弟子の顔成子游がんせいしゆうがその姿を見て、体を枯れ木のように、心を冷えた灰のようにできるものなのか、今日の先生は以前の先生とは違う、と問いかけます。
子綦は「今者吾喪我」(今、私は自分というものを失っている)と答え、自分へのとらわれを忘れた状態にあることを告げます。
このあと子綦は、人が吹く笛の音「人籟」、大地の穴が風に鳴る音「地籟」、そして「天籟」の話へと進みます。
原文では「枯木」ではなく、同じく枯れた木を表す「槁木こうぼく」の字が使われています。

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