意味
「蛞蝓にも角がある(なめくじにもつのがある)」とは、小さく弱い者でも、それ相応に威厳を示すものを持っているという意味です。
見た目には頼りなく弱そうな相手でも、あなどってはいけないというときに使います。
- 蛞蝓(なめくじ):殻を持たない、体の柔らかい生き物。
語源・由来
この言葉は、蛞蝓の頭にある角のような触角を、弱く小さいものでも持つ威厳にたとえたことわざです。
柔らかく弱々しく見える蛞蝓にも角があるように、小さく弱い者にもそれ相応の威厳を示すものがあることを表しています。
使い方・例文
- 新人だからと甘く見ていたら、蛞蝓にも角があるで、鋭い指摘を受けた。
- 体が小さいからと油断するな、蛞蝓にも角があるというではないか。
類義語・関連語
意味の近い言葉に、次のことわざがあります。
- 一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい):
どんなに小さく弱い者にも、それ相応の意地や考えがあるから、ばかにしてはいけないというたとえ。 - 山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい):
体は小さくても、実力や気性が侮れないということ。 - 針は小さくても呑まれぬ(はりはちいさくてものまれぬ):
どんなに小さくても針を呑み込むことはできないように、小さいからといってばかにはできないというたとえ。
「蛞蝓にも角がある」と「一寸の虫にも五分の魂」の違い
どちらも、小さく弱い者にもそれ相応のものが備わっているという点は同じです。
違うのは、何が備わっているかです。
「蛞蝓にも角がある」は、威厳を示すものを角にたとえています。
「一寸の虫にも五分の魂」は、意地や考えを魂にたとえています。
| 語句 | 小さく弱い者に備わっているもの |
|---|---|
| 蛞蝓にも角がある (なめくじにもつのがある) | 威厳を示すもの(蛞蝓の角) |
| 一寸の虫にも五分の魂 (いっすんのむしにもごぶのたましい) | 意地や考え(虫の魂) |


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