意味
「気に障る(きにさわる)」とは、人の言葉や振る舞いなどが気に入らず、不快で腹立たしく感じるという意味です。
「その言い方が気に障る」のように、いやな気持ちを起こさせる言葉や態度を「〜が」で受けて使います。
語源・由来
この言葉の「障る」は、「体に障る」と同じく、物事が心や体の害になるという意味です。
心の働きを表す「気」に障る、つまり気分を損なうことを言い表しています。
「触る」と書かれることもありますが、この意味では「障る」と書くのが適切です。
使い方・例文
相手を怒らせたかもしれないときに、「お気に障ったら」の形で詫びる言葉にも使います。
- 冗談のつもりで言った一言が、先輩の気に障ったらしい。
- 隣の席の人が鼻歌を繰り返すのが、どうにも気に障る。
- 先日の私の発言がお気に障ったのでしたら、申し訳ありません。
類義語・関連語
どれも、人の言動などが気に入らず、不快に思う気持ちを表す言葉です。
- 癇に障る(かんにさわる):
気に入らなくて、腹立たしく思うこと。
「癇」は、すぐに怒りだしやすい気質のこと。 - 癪に障る(しゃくにさわる):
物事が気に入らず、腹が立つこと。 - かちんと来る(かちんとくる):
他人の言動が神経にさわって、不愉快に思うこと。 - 鼻につく(はなにつく):
人の言動などに飽きて、いやに感じられること。
何度も重なって不快になる場合にいう点が、「気に障る」との違い。
英語表現
rub someone the wrong way
悪気が無くても、振る舞いや態度などで人をいらだたせること。
猫の毛を逆なでして嫌がられることから。
His bossy tone rubs me the wrong way.
(彼の偉そうな口ぶりが気に障る。)
「癇に障る」は流行歌から、「癪に障る」には痛みの意味も
似た言い回しの「癇に障る」は、寛政年間(1789〜1801年)に上方で「かんに障るじゃ」という歌がはやり、それから広く使われるようになったといわれています。
「癪に障る」には、腹が立つという意味のほかに、胸や腹に急な痛みが起こりそうになるという意味もあります。
「気に障る」には、こうした体の痛みの意味はなく、気分を損なう意味だけで使われます。









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