意味
「腹が立つ(はらがたつ)」とは、怒りの気持ちがこみ上げてくるという意味です。
漢語の「立腹する」とほぼ同じ意味の言い回しです。
語源・由来
この言葉の「腹」は、体のおなかではなく、心の中の感情を指します。
その感情が激しく高ぶることを「立つ」と言い表しています。
使い方・例文
- 三十分も遅れてきたのに謝りもしない友人に、さすがに腹が立った。
- 同じ計算ミスを三回も繰り返した自分に腹が立つ。
- 電車の中で大声で電話をする人に腹が立ったが、黙って次の駅で降りた。
類義語・関連語
どれも怒りの気持ちを表す言い回しです。
類義語
- 腹を立てる(はらをたてる):
怒ること。立腹すること。「腹が立つ」とほぼ同じ意味の別の言い方。 - 癪に障る(しゃくにさわる):
気に入らなくて腹が立つこと。 - 頭に来る(あたまにくる):
怒りで興奮して、かっとなること。酔いが頭に回るという別の意味もある。
関連語
- 腹に据えかねる(はらにすえかねる):
怒りを胸の内にとどめておけず、がまんできなくなること。腹が立つ気持ちが、こらえられる限度を超えたときの言い方。「肝に据えかねる」とするのは誤り。 - 堪忍袋の緒が切れる(かんにんぶくろのおがきれる):
こらえてきた怒りを、もう抑えきれなくなること。
対義語
- 腹が居る(はらがいる):
怒りがおさまること。今は使われない言い方。
「おこる」より古い「はらだつ」
今いちばんふつうに使われる「おこる」は、江戸時代の後期になって成り立ったと考えられている語です。
平安時代のかな書きの文章では、「いかる」とほぼ同じ意味の語として「はらだつ」が使われていました。
清少納言の『枕草子』にも、同じ組み立ての「腹立たし」が出てきます。
仕えていた中宮(= 天皇の后)が役人の生昌の家へ移ったとき、門が小さくて女房たちの乗る牛車が入れず、人目のある所で敷物を敷いて降りるはめになった場面です。
いと憎く腹立たしけれども、いかがはせむ。
(ひどく憎らしく、腹立たしいけれど、どうしようもない。)










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