意味
「啖呵を切る(たんかをきる)」とは、胸のすくような鋭い口調で、勢いよく言葉を並べ立てるという意味です。
相手を激しくののしったり、脅し文句や思い切ったことを言い放ったりする場合にも使います。
語源・由来
この言葉の「啖呵」は当て字で、もとは「痰火」と書きました。
痰火は、せきと一緒に激しく出る痰や、ひどく痰の出る病気のことです。
痰火を治すことを「痰火を切る」といい、治ると胸がすっきりすることから、胸のすくような物言いを「啖呵を切る」と言うようになったとされます。
使い方・例文
- 商店街の会長は、再開発の説明会で「一歩も引かない」と啖呵を切った。
- しつこくからむ客に、店主は「二度と来るな」と啖呵を切って追い返した。
- 「一人で仕上げてみせます」と啖呵を切ったので、今夜は徹夜を覚悟している。
関連語
- 歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ):
思ったことを遠慮せず、はっきり言う様子。勢いよくまくしたてる意味までは含まない点で、啖呵を切るとは異なる。
露店の売り口上も「啖呵」
「啖呵」には、香具師(= 縁日や祭りで露店を出して物を売る人)が品物を売るときに述べる口上という意味もあります。
啖呵を切るように、威勢よく品物の効き目を述べ立てて売ることを「啖呵売」といい、「たんかばい」とも読みます。
「たんかばい」は、口上を述べて商売をする人を指す、露天商の仲間うちの隠語でもありました。









コメント