一難去ってまた一難

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ことわざ 慣用句
一難去ってまた一難
(いちなんさってまたいちなん)

13文字の言葉」から始まる言葉

「やっとこの問題が終わった」と一息ついた途端、また次のトラブルが発生する…。
そんな、息つく暇もないような状況を「一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)」と言います。

この言葉は、人生や仕事において次々と訪れる困難を表す際によく使われます。このことわざの正確な意味、使い方、そして似た言葉との違いなどを解説します。

「一難去ってまた一難」の意味・教訓

「一難去ってまた一難」とは、一つの災難や困難な問題が解決したかと思うと、すぐにまた次の災難や困難な問題が持ち上がることを意味します。

「一難」とは、一つの困難や災難のこと。それが「去って」(過ぎ去って)、間を置かずに「また一難」(別の困難)がやってくる、という状況をそのまま描写した言葉です。

このことわざは、次から次へと問題が降りかかり、休まる時がないという、苦しい状況や心境を表しています。

「一難去ってまた一難」の語源

このことわざには、特定の古典や古い逸話などの明確な語源はありません。

「一つの難が去ったら、また次の難が来る」という、誰もが経験しうる状況をそのまま言葉にしたものが、ことわざとして定着したと考えられています。非常に分かりやすく、情景が目に浮かぶ表現です。

「一難去ってまた一難」の使い方と例文

仕事、勉強、家庭生活、健康問題など、あらゆる場面で次々とトラブルや課題が発生する状況で使われます。当事者が「もう、うんざりだ」という嘆きを込めて使うことが多い言葉です。

例文

  • 「やっとの思いでバグを修正したら、今度はサーバーがダウンした。まさに一難去ってまた一難だ。」
  • 「子供の受験が終わってホッとしたのも束の間、次は親の介護問題が持ち上がり、一難去ってまた一難の日々です。」
  • 「大型台風が過ぎたばかりなのに、今度は地震が起きるとは。一難去ってまた一難で、住民の疲労はピークに達している。」

類義語・関連語

「一難去ってまた一難」と似た「困難が続く」状況を表す言葉を紹介します。

  • 前門の虎、後門の狼(ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ):
    一つの災難(虎)を避けようとしたら、別の災難(狼)が待ち受けていたこと。危険が迫っていて逃げ場がない状況。
  • 泣きっ面に蜂(なきっつらにはち):
    不幸なことが起こって泣いているところに、さらに蜂が刺すこと。「一難去ってまた一難」が「Aが終わったらBが来た」という連続的なものであるのに対し、こちらは「Aという不幸の上にBという不幸が重なる」という同時・追加的なニュアンスが強いです。
  • 弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ):
    弱っているところに、さらに災難が降りかかること。「泣きっ面に蜂」とほぼ同じ意味です。

対義語

「一難去ってまた一難」(困難が続く)とは正反対の、「物事が順調に進む」または「一度に良いことが起こる」ことを意味する言葉です。

  • 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):
    船が追い風を受けて帆いっぱいに進むように、物事がすべて順調に進むさま。
  • 万事順調(ばんじじゅんちょう):
    すべてのことが、問題なく順調に進んでいるさま。
  • 一挙両得(いっきょりょうとく):
    一つの行動で、同時に二つの利益を得ること。

英語での類似表現

「一難去ってまた一難」の「困難が連続する」ニュアンスに近い英語表現です。

Out of the frying pan and into the fire.

  • 直訳:「フライパン(の中)から出て、火の中へ。」
  • 意味:「一つの危険(フライパン)を逃れたと思ったら、さらにひどい危険(火)に陥る」
  • 解説:日本語の「一難去ってまた一難」に非常に近い意味で使われる、代表的なイディオム(慣用句)です。
  • 例文:
    I thought I solved the problem, but a bigger one appeared. It’s like out of the frying pan and into the fire.
    (問題を解決したと思ったのに、もっと大きな問題が現れた。まさに一難去ってまた一難だ。)

one thing after another

  • 意味:「次から次へと」
  • 解説:良いことにも悪いことにも使えますが、文脈で「次々と問題が起きて」というニュアンスでよく使われます。
  • 例文:
    It’s just been one thing after another all day. I’m exhausted.
    (今日は一日中、次から次へと問題ばかりで、本当に疲れた。)

まとめ 一難去ってまた一難な状況

「一難去ってまた一難」は、一つの困難が解決しても、息つく暇なく次の困難が訪れる状況を表すことわざです。

人生や仕事において、このような時期は誰にでも訪れるかもしれません。この言葉は、そんな大変な状況を嘆くだけでなく、「今はそういう時だ」と客観視し、次々と訪れる課題に立ち向かっていく現実を的確に表現した言葉と言えるでしょう。

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