一つの困難を乗り越えたと思った矢先に、間を置かず次の問題が起こる。
そんな、災難が途切れず続く状況を表すのが、
「一難去ってまた一難」(いちなんさってまたいちなん)です。
意味
一難去ってまた一難とは、一つの問題が解決した直後に、次の困難が続けて起こることを指します。
「一難」は一つの災難を意味し、それが去って安心する間もなく、別の問題が現れるという、連続する苦境の様子を表しています。
語源・由来
特定の古典や逸話に由来する言葉ではなく、日常生活の中で繰り返し経験される「困難が続く状況」を、そのまま言い表した表現です。
古くから人々の間で共有され、自然に定着しました。
使い方・例文
「一難去ってまた一難」は、問題が次々と起こり、落ち着く暇がない場面で使われます。
- トラブルが解決したと思ったら、すぐ別の問題が発生し、一難去ってまた一難の状態だ。
類義語・関連語
「一難去ってまた一難」と似た意味を持つ言葉には、以下があります。
- 弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ):
困っているところに、さらに不運が重なること。 - 泣きっ面に蜂(なきっつらにはち):
不幸の上にさらに不幸が重なること。 - 前門の虎、後門の狼(ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ):
一つの危険を避けても、すぐ別の危険に直面すること。
対義語
反対の意味を持つ言葉には、次のようなものがあります。
- 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):
物事が順調に進むこと。 - とんとん拍子(とんとんびょうし):
滞りなく物事が進むこと。
英語表現
Out of the frying pan and into the fire.
直訳:フライパンから出て火の中へ。
意味:一つの危険を逃れた直後に、さらに大きな危険に陥ること。
- 例文:
I thought I solved the problem, but a bigger one appeared. It’s like out of the frying pan and into the fire.
問題を解決したと思ったのにさらに大きな問題が現れ、まさに一難去ってまた一難だ。
one thing after another
意味:次から次へと問題が起こること。
- 例文:
It’s just been one thing after another all day.
今日は一日中、一難去ってまた一難だった。
豆知識:類語との違い
「困難が続く」表現には、起こり方の違いがあります。
「一難去ってまた一難」や「前門の虎、後門の狼」は、
一つの問題が終わった“後”に次が来る連続的な流れを表します。
一方で「泣きっ面に蜂」や「弱り目に祟り目」は、
問題の最中にさらに不運が重なる同時的な重なりを表します。
この違いを意識すると、状況に合った表現が選びやすくなります。









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