意味
「女丈夫(じょじょうふ)」とは、芯が強くしっかり者で、男に引けを取らないほど頼もしい女性のことです。
「丈夫(じょうぶ)」という言葉が本来「立派な成人男性」を意味することから、それに匹敵するほどの精神的な強さや決断力、実行力を持つ女性を称えて用いられます。
語源・由来
「女丈夫」の語源は、古代中国における「丈夫(じょうぶ)」という言葉の成り立ちにあります。
「丈」は長さを表す単位で、中国の周の制度では一丈(約2メートル)を成人男子の身長としました。
そこから、一人前の立派な男を「丈夫(じょうふ)」と呼ぶようになりました。
これに「女」をつけることで、男性に劣らぬ精神的・身体的な力強さを持つ女性を形容する言葉として成立しました。
使い方・例文
困難な状況下でリーダーシップを発揮する女性や、家庭や組織を力強く支える女性に対して用いられます。
例文
- 倒産寸前の会社を一人で立て直した彼女は、業界でも有名な女丈夫だ。
- 祖母は十人の子供を育て上げた女丈夫で、今でも家族の精神的支柱だ。
- 混乱する現場を落ち着かせたのは、若い女性リーダーの女丈夫らしい振る舞いだった。
- 彼女は女丈夫として知られ、不当な要求には決して屈しない強さを持っている。
誤用・注意点
「女丈夫」は優れた精神性を称える言葉ですが、現代の文脈では以下の点に留意が必要です。
- 「男性に負けない」という比較が前提にあるため、相手によっては「女性であることを特別視されている」と受け取られる可能性があります。
- 現代のビジネスシーンでは、性別を問わない「リーダーシップがある」「芯が強い」といった表現が選ばれることもあります。
また、「お転婆(おてんば)」のように「騒がしい」「落ち着きがない」という意味は含まれず、あくまで精神的な自立心や安定感を指す言葉です。
類義語・関連語
「女丈夫」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 女傑(じょけつ):
知恵と勇気に優れ、男性をも凌(しの)ぐほどの活躍をする女性。 - 烈女(れつじょ):
節操が固く、自分の信念を貫くために命を懸けるほどの強い女性。 - 鉄の女(てつのおんな):
意志が非常に強く、妥協を許さない毅然とした女性リーダーの比喩。
対義語
「女丈夫」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
- 手弱女(たおやめ):
たおやかな女性。なよなよと優美な女性。 - 弱気(よわき):
心が弱く、物事にひるみやすい様子。
英語表現
「女丈夫」を英語で表現する場合、精神的なタフさや勇ましさを表す言葉が選ばれます。
A strong-minded woman
「意志の強い女性」「芯のしっかりした女性」
strong-minded は「意志が強く、自分の考えを持った」という意味の形容詞で、芯の強い女性を言うときに使えます。
She is a strong-minded woman who built her own business.
(彼女は自らの事業を築き上げた女丈夫だ。)
Amazon
「女戦士」「勇ましい女性」
ギリシャ神話に登場する部族アマゾネスに由来し、身体的、精神的に非常に逞しい女性の比喩として使われます。
In the crisis, she acted like a true Amazon.
(危機の中で、彼女は真の女丈夫のように振る舞った。)
女丈夫の「丈夫」は、健康を言う「じょうぶ」とは別の意味
「女丈夫」の「丈夫」は、立派な男を意味する「丈夫(じょうふ)」です。
体が健康なさまや、物が壊れにくいさまを表す「丈夫(じょうぶ)」とは、同じ字でも意味が異なります。
立派な男を指す「丈夫」にも「じょうぶ」という読みがあり、「女丈夫」も「じょじょうぶ」とも読みます。










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