肝が据わる

『肝が据わる』の文字サムネイル 個別解説
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予想外の事態に直面しても、顔色ひとつ変えずに対応する人がいる。
そんな揺るぎない度胸を表すのが、「肝が据わる」(きもがすわる)です。

意味

「肝が据わる」とは、落ち着いていて、めったなことでは驚いたり動揺したりしないという意味です。

危機的な状況でも冷静さを保てる、精神的な強さを表します。
好意的な評価として使われることが多く、頼もしさや信頼を伴う言葉です。

語源・由来

「肝が据わる」は、古くから精神の宿る場所とされてきた「肝」に由来する表現です。

「肝っ玉」という言葉があるように、日本語では「肝」を度胸や精神力の象徴として扱ってきました。
その肝がぐらぐらと揺れ動かず、しっかりと据え置かれている様子を、何事にも動じない落ち着いた精神状態にたとえたことから、この言葉が生まれました。「胆が据わる」「腹が据わる」という同義の言い方もあります。

使い方・例文

「肝が据わる」は、危機的な状況でも動じない落ち着きを評する場面で使われます。

  • あのベテラン医師は、緊急時でも肝が据わっている
  • 数々の修羅場を経験して、彼女は肝が据わってきた。
  • 肝が据わったリーダーがいると、チームは安心できる。

類義語・関連語

「肝が据わる」と同じように、動じない強さを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 腹が据わる(はらがすわる):
    覚悟が決まり、多少のことでは動じないこと。
  • 心臓に毛が生えている(しんぞうにけがはえている):
    ひどく厚かましく、ずうずうしいほど図太いこと。

「肝が据わる」と「心臓に毛が生えている」の違い

どちらも動じない強さを表しますが、評価の向きが異なります。「肝が据わる」は落ち着きへの肯定的な評価を、「心臓に毛が生えている」は厚かましさへの皮肉を含む否定的な響きを表します。

語句評価の向き
肝が据わる落ち着きへの肯定的な評価
心臓に毛が生えている皮肉を含む否定的な響き

英語表現

have nerves of steel

「鋼鉄の神経を持つ」という意味で、危機的な状況でも動じない強い精神力を表す表現。

The pilot had nerves of steel during the emergency landing.
(緊急着陸の間も、パイロットの肝は据わっていた。)

「据わる」が伝える揺るぎなさ

「据わる」は、物がしっかりと安定した場所に置かれ、簡単には動かない状態を表す言葉です。
赤ちゃんの首がぐらつかなくなることを「首が据わる」と表現するのも、同じ発想に基づいています。

「肝が据わる」という言葉は、揺れ動きやすい感情の象徴である「肝」が、まるで重い置物のようにびくともしない状態を表すことで、精神の安定を視覚的にイメージしやすくしています。

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