心配事が解決し、ひそめていた眉根が自然にゆるんでいく。
そんな安堵の表情を表すのが、「眉を開く」(まゆをひらく)です。
意味
「眉を開く」とは、心配事がなくなって安心し、明るい表情になることという意味です。
不安や悩みで無意識に寄っていた眉間のしわが取れ、ほっとした表情に変わる様子を表します。
試験の結果や病気の回復など、心配していたことが良い方向に解決した場面で使われる言葉です。
- 眉(まゆ):目の上に生える毛、まゆげ。
- 開く(ひらく):閉じていたものがゆるみ、広がること。
語源・由来
「眉を開く」は、中国の詩人・劉兼の詩「春遊」にある「愁眉を開く」という表現に由来するとされています。
「愁眉」とは、心配事があるときに自然と寄ってしまう眉間のしわ、つまり憂いを含んだ眉のことです。
心配や悲しみを抱えていると眉根が寄り、逆に安心すればそのしわが取れてゆるむという、人の表情の動きをそのまま言葉にしたものが「眉を開く」という表現です。
使い方・例文
「眉を開く」は、心配していたことが解決し、安心した場面で使われます。
- 検査結果が良好だと聞き、家族は眉を開いた。
- 合格の知らせを受け、母はようやく眉を開いた。
- 交渉がまとまり、担当者一同眉を開いた。
類義語・関連語
「眉を開く」と同様に、安心した様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 胸をなで下ろす:
心配事が解消して、ほっと安心すること。 - 愁眉を開く(しゅうびをひらく):
「眉を開く」の元になった言い方。
英語表現
a weight off one’s shoulders
心配事がなくなり、肩の荷が下りたように安心する様子を表す表現。
It’s such a weight off my shoulders now that it’s resolved.
(解決して、ようやく眉を開くことができた。)
眉間のしわが感情を映すのは万国共通
心配や不安を感じると眉間にしわが寄るという表情の動きは、日本語の「愁眉」に限らず、多くの言語や文化圏で共通して観察される反応です。
心理学の表情研究でも、眉根を寄せる動作は不快や困惑といった感情と強く結び付いていることが知られており、これは学習によるものではなく、人類に共通する生得的な表情筋の動きだとされています。
「眉を開く」という言葉が、安心を表すのに眉という体の部位を選んだのは、感情が最も分かりやすく表れる場所を的確に捉えていたためといえます。









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