慣用句

怖いもの見たさ

(こわいものみたさ)

恐ろしいと分かっていながら、好奇心に駆られてつい見てしまう心理。


8文字の言葉こ・ご」から始まる言葉
怖いもの見たさ ことば
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意味

「怖いもの見たさ」とは、恐怖を感じると分かっていても、好奇心には勝てずについ目を向けてしまう衝動を指す言葉です。
恐怖と好奇心という相反する気持ちが同時に働く、人間らしい心の動きを表した言葉です。

  • 見たさ(みたさ):「見たい」という気持ちを名詞にした形。

語源・由来

「怖いもの見たさ」の初出は、江戸時代後期に書かれた滑稽本『七偏人』(1857〜63年)にさかのぼるとされています。
恐ろしいと知りながらもつい見てしまうという矛盾した心理は、江戸の庶民のあいだでもすでに人情の機微として認識され、言葉として定着していたことがうかがえます。

使い方・例文

「怖いもの見たさ」は、恐怖を感じながらもつい見てしまう場面で使われます。

  • 怖いもの見たさで、心霊スポットの動画を最後まで見てしまった。
  • 事故現場を怖いもの見たさでつい振り返ってしまう。
  • 怖いもの見たさから、ホラー映画のあらすじをつい調べてしまう。

英語表現

morbid curiosity

「病的な好奇心」という意味の表現で、怖いものについ引き寄せられる心理を表す際に使われる。

Out of morbid curiosity, I clicked on the video.
(怖いもの見たさで、その動画をクリックしてしまった。)

「見てはいけない」が生む反発心の心理

心理学では、「見てはいけない」と言われると、かえって行動の自由を奪われたように感じて反発したくなる現象を「心理的リアクタンス」と呼びます。
怖いものへの興味には、この反発心に加えて、未知のものの正体を確かめて安心したいという欲求も関わっているとされています。
「怖いもの見たさ」という言葉は、恐怖を避けたいという本能と、正体を知りたいという好奇心という、相反する二つの心の動きを一語で言い当てた、鋭い表現だといえます。

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