意味
「竹を割ったよう」とは、腹に一物も持たず、からっとしていて気持ちのよいほど潔い性格を指す言葉です。
細かいことにこだわらず、曲がったところのない人物像を指す言葉で、褒め言葉として使われることがほとんどです。
- 竹(たけ):まっすぐな繊維を持つイネ科の植物。
- 割る(わる):力を加えて二つに分ける。
語源・由来
「竹を割ったよう」は、竹を縦に割ると刃物がまっすぐ一直線に入り、迷いなくきれいに割れる性質から生まれた表現です。
竹は繊維が縦にそろっているため、横方向には割れにくい一方、縦方向には気持ちよく割れる特徴を持っています。
この爽快で一直線な割れ方が、曲がったところのないさっぱりとした人柄を連想させ、性格を評する言葉として定着しました。
江戸時代の咄本『一休咄』の序文にも、すでにこの表現が見られます。
使い方・例文
「竹を割ったよう」は、人の性格がさっぱりしていて気持ちが良いことを表す際に使われます。
- 彼女は竹を割ったような性格で、誰からも信頼されている。
- 竹を割ったような物言いが、かえって心地よい。
- 兄は竹を割ったような気性で、後腐れがない。
類義語・関連語
「竹を割ったよう」と同様に、さっぱりとした性格を表す言葉には以下のようなものがあります。
- 裏表がない(うらおもてがない):見せかけと本心が一致している様子。
- さばさばしている:物事にこだわらず、あっさりとしている様子。
竹がまっすぐに割れる、植物としての理由
竹の茎の中には、水や養分を運ぶ維管束と呼ばれる管が、束になって縦方向にびっしりと並んでいます。
この維管束が繊維のように縦一列にそろっているため、竹に刃物を入れると力が繊維の並びに沿って伝わり、横方向にずれることなく一直線に裂けていきます。
木材のように複雑な木目を持たない竹だからこそ、力を加えた方向にまっすぐ割れるという、他の植物にはあまり見られない性質を持っています。










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