慣用句

とんとん拍子

(とんとんびょうし)

物事が滞りなく、次から次へと順調に進んでいくこと。またそのさま。

異形:トントン拍子/とんとんひょうし

8文字の言葉と・ど」から始まる言葉
とんとん拍子 ことば
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意味

「とんとん拍子」とは、物事が滞りなく、次から次へと順調に進んでいくという意味です。

速さだけでなく、引っかかりがない点に重きがあります。
本人の努力の成果というより、思いがけず流れに乗ったという語り口で使われることが多い言葉です。

  • とんとん:軽く続けて打つ音。滞りのない進み方。
  • 拍子(ひょうし):音楽や踊りの調子。

語源・由来

「とんとん拍子」は、踊りや舞で足を踏み鳴らす拍子から生まれた言い回しです。

足拍子が調子に乗って軽やかに続く様子が、物事が引っかかりなく運ぶさまに重ねられました。
「とんとん」は戸を叩く音や物を刻む音にも使われますが、いずれも同じ間隔で軽く続く点が共通しています。

江戸後期の人情本『閑情末摘花』(1839〜41年)には「イヤハヤ呆れ切幕トントン拍子だ」とあり、話の運びの速さに驚く場面で使われています。

使い方・例文

「とんとん拍子」は、段取りが引っかかりなく進んでいく場面で使われます。

  • 話はとんとん拍子に進み、来月には契約となった。
  • 紹介から結婚までとんとん拍子だったと二人は笑う。
  • ここまでとんとん拍子にいくと、かえって落ち着かない。

読み方と書き方

見出しは「とんとん拍子」で、読みは「とんとんびょうし」です。
「とんとんひょうし」と読む形もあり、誤りではありません。
また前半を片仮名にした「トントン拍子」も、古い用例から見られる書き方です。

類義語・関連語

「とんとん拍子」と同じく、物事が順調に運ぶことを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):
    追い風を帆いっぱいに受けて進むように、何もかもうまくいくこと。
  • 日の出の勢い(ひのでのいきおい):
    昇る朝日のように、勢いがぐんぐん増していく様子。

「とんとん拍子」と「順風満帆」の違い

どちらも順調さを表しますが、見ている長さが違います。
「とんとん拍子」はひとつの物事が片づくまでの運びを指し、「順風満帆」は事業や人生といった長い期間の状態を指します。

語句見ている長さ使う対象
とんとん拍子
(とんとんびょうし)
ひとつの物事の運び交渉・縁談など
順風満帆
(じゅんぷうまんぱん)
長い期間事業・人生

英語表現

go swimmingly

水の中を滑るように、物事が滞りなく運ぶことを表す言い回し。

The negotiations went swimmingly.
(交渉はとんとん拍子に進みました。)

「とんとん」が担う二つの意味

「とんとん」には、この語とは別に、収支や優劣がほぼ等しいという意味があります。
「今月はとんとんだった」と言えば、儲けも損も出ていないという話です。
同じ語でありながら、「とんとん拍子」のほうは軽やかに続く音から、「収支がとんとん」のほうは天秤が釣り合う感覚から来ており、由来が分かれています。
音を写した言葉が、進み方と釣り合いという別々の意味に育った例です。

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