意味
「梅に鶯」とは、取り合わせがよく、互いに引き立て合う二つのものを表します。
仲の良い間柄や、似合いの組み合わせを褒める際に使われる、明るく風流な響きを持つ言葉です。
- 梅(うめ):早春に花を咲かせる樹木。
- 鶯(うぐいす):春を告げる美しい鳴き声の鳥。
語源・由来
「梅に鶯」は、梅の花が咲く枝にうぐいすがとまり、美しい声でさえずる光景を、絵になる取り合わせの代表として例えた言葉です。
うぐいすは梅の花の蜜を求めてやってくると考えられており、古くから花鳥を題材にした詩歌や絵画で梅とうぐいすが対で描かれてきました。
実際にはうぐいすよりもメジロが梅の蜜を吸う姿がよく見られるとされますが、美しい声で春を告げるうぐいすと、香り高い梅の花を組み合わせる感性が、日本人の間で広く定着したと考えられています。
使い方・例文
「梅に鶯」は、似合いの組み合わせや、仲の良い間柄を褒める際に使われます。
- あの二人はまさに梅に鶯、息の合ったコンビだ。
- 和室に生けた花と掛け軸が梅に鶯の趣きだった。
- 兄弟そろっての活躍は梅に鶯だと評判になった。
類義語・関連語
「梅に鶯」と同様に、似合いの取り合わせを表す言葉には以下のようなものがあります。
- 松に鶴(まつにつる):縁起の良い取り合わせとして古くから好まれる組み合わせ。
- 紅葉に鹿(もみじにしか):秋の情景を彩る定番の取り合わせ。
実際に梅の蜜を吸うのは、うぐいすではなくメジロ
梅の花の蜜を求めて枝にとまる鳥として古くから描かれてきたうぐいすですが、実際に梅の木でよく観察されるのは、緑がかった黄色の羽を持つメジロだとされています。
うぐいすは主に薮の中など人目につきにくい場所で暮らす鳥で、姿よりも「ホーホケキョ」という鳴き声で春の訪れを知らせる存在です。
姿の美しいメジロと、声の美しいうぐいすが、絵画や詩歌の中でしばしば重ねて描かれたまま定着したことが、この取り合わせの背景にあると指摘されています。










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