慣用句

警鐘を鳴らす

(けいしょうをならす)

事態が悪い方向へ向かっていることを指摘し、危機を予告して警戒を促すこと。

異形:警鐘をならす

9文字の言葉け・げ」から始まる言葉
警鐘を鳴らす ことば
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意味

「警鐘を鳴らす」は、実際に鐘が鳴るわけではなく、このままでは悪い事態になると指摘して、周囲に注意を促す場面で使われます。
危険を知らせる鐘を打つ動作を、言葉による警告に重ねた言い方です。
社会全体に向けた警告を言うのにも用いられます。

  • 警鐘(けいしょう):危険を予告し、警戒を促すもの。

語源・由来

「警鐘を鳴らす」の「警鐘」は、もともと火災や洪水などの危険を知らせるために打ちならす鐘を指す言葉でした。
鐘そのものだけでなく、その音を指すこともあり、「早鐘」とも呼びます。

この鐘が比喩に移り、明治の終わりごろには、警告となるものを指す使い方が文章に現れました。

使い方・例文

「警鐘を鳴らす」は、このままでは危ういと見た人が、周囲に注意を促す場面で使われます。

  • 専門家が長時間労働の危険について警鐘を鳴らしている。
  • 監督は開幕前から、チームの守備の甘さに警鐘を鳴らした
  • 元校長が、行き過ぎた校則の運用に警鐘を鳴らす記事を寄せた。

類義語・関連語

「警鐘を鳴らす」と同じく、危険を見越して警戒を促すことを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 油断大敵(ゆだんたいてき):
    気を緩めることが失敗を招く最大の原因であるという教訓。
  • 転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ):
    失敗や危険を防ぐために、あらかじめ十分な準備や用心をしておくこと。
  • 前車の覆るは後車の戒め(ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ):
    他人の失敗を自分の教訓とし、同じ過ちを繰り返さないようにすること。

英語表現

sound the alarm

音を立てたり声を上げたりして、危険を人に知らせる言い方。

Scientists have sounded the alarm about rising sea levels.
(科学者たちは海面の上昇について警鐘を鳴らしています。)

raise the alarm

物事の危うさを人に分からせる表現。

Local doctors raised the alarm about the new disease.
(地元の医師たちが新しい病気について警鐘を鳴らしました。)

路面電車にもあった「警鐘」

「警鐘」という言葉は、危険を知らせる鐘のほかに、乗り物の装置を指す語義も持っていました。
初期の市街電車の運転台の下にあった装置が、そう呼ばれていました。
前方の人に電車が近づくことを知らせるための鐘で、まちなかを走る車両に取り付けられていました。

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