慣用句

タオルを投げる

(たおるをなげる)

これ以上続けても見込みがないと判断し、自分から手を引くこと。


7文字の言葉た・だ」から始まる言葉
タオルを投げる ことば
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意味

「タオルを投げる」とは、この先続けても勝ち目がないと見切りをつけ、自分から戦いをやめる決断を表す言葉です。
もとはボクシング用語ですが、そこから転じて、ボクシング以外の場面でも、意欲を失って中途でやめるたとえとして使われます。

語源・由来

「タオルを投げる」は、ボクシングの試合でセコンドが送る合図から生まれた言い方です。
セコンドは選手の介添えや指示にあたる役で、リングのそばに控えています。
選手がこれ以上戦えないと判断したとき、そのセコンドがリングの中にタオルを投げ入れ、棄権の意思を伝えます。

英語にも「throw in the towel」という言い方があり、ボクシングで敗北を認めるしるしにタオルを投げ入れること、そこから転じて敗北を認める、降参することを表します。

西洋から訳されて日本語に定着した言葉は、下記のページでまとめて紹介しています。

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使い方・例文

「タオルを投げる」は、続ける気力がなくなって途中で降りるときに使われます。

  • 三回戦で劣勢となり、陣営がタオルを投げた
  • あと一歩のところでタオルを投げるのは惜しい。
  • 資金が尽き、社長はついにタオルを投げた

類義語・関連語

「タオルを投げる」と同じように、続けることをやめて手を引く様子を表す言葉があります。

  • 匙を投げる(さじをなげる):
    見込みがないと判断し、物事をあきらめて手を引くこと。
  • 見切り千両(みきりせんりょう):
    見込みのないものに早く見切りをつけるのは賢い判断だという教え。

「タオルを投げる」と「匙を投げる」の違い

どちらも道具を投げてやめることを表すため、混同されがちです。
「タオルを投げる」は続ける気力が尽きた側面、「匙を投げる」は手を尽くしても直らないという見立ての側面に重心があります。

語句もとの場面やめる理由
タオルを投げる
(たおるをなげる)
ボクシングの試合戦い続ける意欲の喪失
匙を投げる
(さじをなげる)
医者の薬匙回復や解決の見込みなし

対義語

「タオルを投げる」とは反対に、途中でやめずに続けることを表す言葉があります。

  • 初志貫徹(しょしかんてつ):
    最初に決めた志を最後まで貫き通すこと。
  • 七転八起(しちてんはっき):
    何度失敗してもあきらめずに立ち上がること。

英語表現

throw in the towel

ボクシングで敗北を認めるしるしにタオルを投げ入れることから、降参するという言い方。

After three failed attempts, he threw in the towel.
(三度失敗して、彼はついにあきらめました。)

throw up the sponge

降伏、降参を表す言い回し。

He refused to throw up the sponge so early.
(彼はそんなに早く降参することを拒みました。)

秒と介添え役を兼ねる「セコンド」

boxing second

タオルを投げる役の「セコンド」は、英語のsecondをそのまま取り入れた言葉です。
「セコンド」には、時間の単位の秒と、ボクシングで選手の介添えや指示にあたる人という二つの意味があり、どちらも「セカンド」とも言います。
英語のsecondにも、決闘やボクシングの介添え人という意味があり、動詞として人の介添えをするという使い方もあります。
尾崎紅葉の『金色夜叉』(1897〜98年)には、秒の意味で「時計の秒を刻むを打目戍れり」と出てきます。

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