慣用句

お茶を挽く

(おちゃをひく)

芸者や遊女などに客がつかず、暇でいること。

異形:茶を挽く

6文字の言葉」から始まる言葉
お茶を挽く ことば
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意味

「お茶を挽く」は、「茶を挽く」の形でも使われ、広くは「暇で用事がない」ことを表します。
そのうえで、とくに芸者や遊女に客がつかず、手があいていることをいいます。
客商売の側から見た言葉で、暇にしている当人を指して使われます。

  • (ちゃ):ここでは茶臼でひく前の葉茶。
  • 挽く(ひく):臼にかけてすりつぶす。

語源・由来

「お茶を挽く」は、茶臼で葉茶をひいて抹茶にする作業から出た言い方です。
遊女が客のないときに茶臼で葉茶をひく仕事をさせられたところから出た、という説があります。
昔は茶を留守居などにひかせたり、暇な日の仕事としたりしていました。

使い方・例文

「お茶を挽く」は、客商売で客がつかず、手があいてしまう場面で使われます。

  • 雨続きのせいで、店はこの一週間ずっとお茶を挽いている。
  • 指名がまるで入らず、今夜もお茶を挽くことになりそうだ。
  • 祭りの日は忙しいが、明けた翌日は決まってお茶を挽く

類義語・関連語

「お茶を挽く」と同じように、客が来ないで暇なことを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 閑古鳥が鳴く(かんこどりがなく):
    客が来ないで商売がはやらず、ひっそりとしていること。
  • 門前雀羅を張る(もんぜんじゃくらをはる):
    訪れる人がなく、門の前に雀が群れ遊ぶほどひっそりしていること。
  • 手持ち無沙汰(てもちぶさた):
    手があいていて間がもてず、することがなくて退屈なこと。

「お茶を挽く」と「閑古鳥が鳴く」の違い

どちらも客が来ずに暇な状態を表しますが、暇にしているのが誰なのかが違います。
「お茶を挽く」は客をとる当人に目を向け、「閑古鳥が鳴く」は店や場所そのものがさびれている様子をいいます。

語句暇にしているもの使う場面
お茶を挽く
(おちゃをひく)
客をとる当人芸者や遊女など、客のつく仕事
閑古鳥が鳴く
(かんこどりがなく)
店や場所商売全体がはやらないとき

対義語

「お茶を挽く」と正面から対立する、人が絶えず集まることを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 門前市を成す(もんぜんいちをなす):
    門前に人や車馬が群がり集まり、出入りする者が多いこと。

四つの意味を持つ「茶挽き」

「茶挽き」という言葉には、四つの意味があります。
葉茶を茶臼でひいて抹茶にすること、その仕事にあたる人、客がなくて暇な遊女や芸者、そして植物のカラスムギの別名です。
二番目の意味にあたる人は「茶挽坊主」とも呼ばれます。

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