意味
「四捨五入」は、「四を捨てる」「五を入れる」という二つの動作を並べた四字熟語です。
端数の最初の位が四以下なら切り捨て、五以上なら切り上げることをいいます。
「入れる」は加えるという意味で、切り上げた分を1として、求める位に加えることを指します。
- 四捨(ししゃ):四以下の端数を切り捨てること。
- 五入(ごにゅう):五以上の端数を切り上げて加えること。
語源・由来
「四捨五入」は、特定の書物の一節から生まれた言葉ではなく、端数の処理のしかたをそのまま四つの字に写した言葉です。
細かい点を省いて大まかにとらえるという比喩の使い方もあります。
使い方・例文
「四捨五入」は、数の端数を処理する場面と、細かい違いを気にせず大づかみに言う場面の両方で使われます。
- テストの平均点は小数第二位を四捨五入して出す決まりだ。
- 身長を四捨五入すれば百八十センチだと彼は言い張った。
- 十年の出来事を四捨五入して、一枚の年表にまとめた。
小説に登場する場面
『惜別』(太宰治)
ある人物が自分の過去を大まかに整理して書いたのではないか、と語り手が推し量る一節です。
それはあの人が、何かの都合で、自分の過去を四捨五入し簡明に整理しようとして書いたのではなかろうか
類義語・関連語
「四捨五入」と同じように、端数や細かい違いの扱いにかかわる言葉には以下のようなものがあります。
- 二捨三入(にしゃさんにゅう):
端数が一と二なら切り捨て、三から七は五、八と九は十として切り上げる計算法。 - 概算(がいさん):
大体の数量や金額を計算すること。 - 十把一絡げ(じっぱひとからげ):
いろいろな種類のものを、区別せずひとまとめにして扱うこと。
「四捨五入」と「二捨三入」の違い
どちらも端数を処理して数を丸める方法ですが、切り捨てる範囲と、寄せていく先が違います。
「四捨五入」は切り上げると次の位へ1が繰り上がるのに対し、「二捨三入」は五という中間の段階を残します。
| 語句 | 切り捨てる端数 | 寄せる先 |
|---|---|---|
| 四捨五入 (ししゃごにゅう) | 四以下 | 0か次の位への繰り上がり |
| 二捨三入 (にしゃさんにゅう) | 一と二 | 0か5か10 |
英語表現
round off
端数を切り捨てたり切り上げたりして、きりのよい数に直すことを表す言い方。
Please round off the answer to two decimal places.
(答えは小数第三位を四捨五入してください。)
round to the nearest whole number
いちばん近い整数に寄せることを指す、算数の授業でよく使う表現。
Round the result to the nearest whole number.
(計算結果を四捨五入して整数にしてください。)
「四捨五入」という名前自体が計算方法の説明になっている
四捨五入という言葉は、四字の意味がそのまま計算のやり方を表しています。
求める位の次の数字が0から4なら切り捨て、5から9なら切り上げて1を足すという処理を、「四(0〜4)を捨て、五(5〜9)を入れる」と言い表したものです。
同じ考え方の端数処理は、英語の”round up” “round down”(切り上げる・切り下げる)にも見られます。
数を扱うところならどこにでも生まれる工夫だといえます。









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