意味
「ボタンを掛け違える」は、最初の対応をまちがえたために、あとになって不都合が出たり、相手との間で話が食い違ったりすることを表します。
名詞の形にした「ボタンの掛け違い」という言い方もあります。
- ボタン:衣類の合わせ目を留める小さな留め具。
- 掛け違える(かけちがえる):本来と別のところに掛けてしまう。
語源・由来
「ボタンを掛け違える」は、ボタンを一つずらして穴に通すと、そこから下はずれたまま留まり、いちばん端まで来て初めて合わないことに気づきます。
使い方・例文
「ボタンを掛け違える」は、初めの対応を誤ったせいで、後々まで話がかみ合わない場面で使われます。
- 最初に事情を伏せたのがボタンを掛け違えるもとだった。
- 両社は着工前にボタンを掛け違えたまま工事へ進んでしまった。
- 親子の会話は、どこかでボタンを掛け違えたようにかみ合わない。
類義語・関連語
「ボタンを掛け違える」と同じように、どこかのくい違いから物事が乱れることを表す言葉には以下のようなものがあります。
- 歯車が狂う(はぐるまがくるう):
どこかにくい違いが生じて、順調に進んでいたことがうまくいかなくなる。 - 齟齬(そご):
物事がうまくかみ合わず、行き違いになること。
英語表現
get off on the wrong foot
出だしでつまずき、そのまま関係や仕事がうまく運ばなくなることを表す言い方。
We got off on the wrong foot at the first meeting.
(私たちは最初の顔合わせでつまずいてしまいました。)
ポルトガル語から来た「ボタン」

「ボタン」は、ポルトガル語のbotãoから日本語に入った言葉です。
漢字では「鈕」「釦」を当てます。
「ボタン」には、衣類の留め具、機械を動かすための押しボタン、コンピューターの画面上でクリックする領域という三つの意味があります。
このうち「ボタンを掛け違える」が使えるのは、一つ目の衣類の留め具だけです。
押しボタンや画面上のボタンは、掛けるのではなく押して使うものです。









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