慣用句

姿を消す

(すがたをけす)

見えなくなること。今まであった物事がすっかりなくなること。


6文字の言葉す・ず」から始まる言葉
姿を消す ことば
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意味

「姿を消す」は、人や物がそれまでいた場所から見えなくなることを表す言い方です。
人が行方をくらます場合だけでなく、老舗の店や昔ながらの習慣のように、存在そのものがなくなっていく場合にも使われる、幅広い場面に対応できる言葉です。

語源・由来

「姿を消す」は、人や物の外見や存在を表す「姿」と、見えなくする動作を表す「消す」を組み合わせた言い方です。
名詞に「消す」を続けて存在の変化を表す組み立ては、「跡を消す」「気配を消す」など和語の慣用句にいくつか見られる型で、「姿を消す」もこの型に沿って自然に定着したと考えられます。

使い方・例文

「姿を消す」は、人が見えなくなる場面だけでなく、物事がなくなる場面にも使われます。

  • 犯人はそのまま人混みに紛れて姿を消した
  • 街の老舗喫茶店が、いつの間にか姿を消していた
  • 携帯電話の普及で、公衆電話は町から姿を消しつつある

類義語・関連語

「姿を消す」と同じように見えなくなる様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 姿をくらます(すがたをくらます):
    自分の意思で行方を分からなくすること。
  • 雲隠れする(くもがくれする):
    人目を避けて急に隠れること。
  • 鳴りを潜める(なりをひそめる):
    目立つ活動を控え、おとなしくすること。

「姿を消す」と「姿をくらます」の違い

どちらも見えなくなる様子を表しますが、意図の有無に違いがあります。
「姿を消す」は人にも物にも使え意図の有無を問いませんが、「姿をくらます」は人が自分の意思で隠れる場合に限られます。

語句主語意図の有無
姿を消す
(すがたをけす)
人・物のどちらも問わない
姿をくらます
(すがたをくらます)
人のみ自分の意思で隠れる

対義語

「姿を消す」の反対に、見えるようになることを表す言葉には次のようなものがあります。

  • 姿を現す(すがたをあらわす):
    それまで見えなかった人や物が見えるようになること。

英語表現

disappear

人や物が見えなくなる場面全般に使える基本的な言い方。

The cat suddenly disappeared into the bushes.
(その猫は突然、茂みの中に姿を消しました。)

vanish into thin air

跡形もなく忽然と消える様子を強調する言い方。

My keys seem to have vanished into thin air.
(私の鍵はまるで忽然と姿を消したかのようです。)

消えたことに気づく遅れ

心理学には、目の前の景色が変化しても気づきにくいという「変化盲」と呼ばれる現象が知られています。
写真や映像の一部をわずかに入れ替えても、多くの人はすぐには違いに気づけません。
これは、人の注意が画面全体ではなく一部分に向けられているために起こるとされています。
「姿を消す」が指す場面でも、いなくなった直後ではなく、しばらく経ってから周囲がその不在に気づくことが少なくありません。

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