意味
「泣きを見る」とは、涙が出るほどの辛さを比喩に使い、割に合わない報いを受けて、苦い結末を迎えることを表す言い回しです。
多くは、自分の判断や行動が招いた報いとして、あとになって苦しい状況に置かれる場面で使われます。
語源・由来
「泣きを見る」は、「泣くほどのつらい経験をする」ことを、「見る」という動詞で言い表した言葉です。
「見る」は、目で物を見るという本来の意味を離れて、「身をもって経験する」ことを表す動詞としても使われています。
使い方・例文
「泣きを見る」は、無理をしたり判断を誤ったりした結果、あとになって苦しい状況に追い込まれる場面で使われます。
- 準備を怠ったせいで、本番で泣きを見る羽目になった。
- 甘い見通しのまま契約すると、あとで泣きを見ることになる。
類義語・関連語
「泣きを見る」と同じく、苦しい結果を招くことを表す言葉に次のようなものがあります。
- 痛い目を見る(いたいめをみる):
ひどい目にあうこと。失敗の報いを受けること。 - 割を食う(わりをくう):
他人と比べて損な立場に置かれること。
英語表現
learn it the hard way
苦い経験を通して物事を学ぶという意味で、失敗の報いを受けてから気づく状況にあてはまる言い回し。
If you don’t back up your files, you’ll learn it the hard way.
(バックアップを取らないと、泣きを見ることになる。)
いちばん古い用例は、油揚げのお使いだった
「泣きを見る」をさかのぼれるいちばん古い例は、江戸時代の川柳集『誹風柳多留』三篇(1768年)に収められた「油揚の使は泣を見てかえり」という一句です。
油揚げを買いに行かされた人が、さんざんな目にあって帰ってきた、という場面を詠んでいます。
同じ言い回しは、明治になってからの泉鏡花の小説『湯島詣』(1899年)にも「末始終は屹と泣を見なければならない」という形で出てきます。
川柳が詠まれてから百三十年余りが過ぎても、言葉の形はほとんど変わっていません。









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