意味
「生まれぬ先の襁褓定め」は、まだ起こってもいないことを見越して、早々と準備に取りかかることを意味することわざです。
「取らぬ狸の皮算用」と同じ「気の早さ」を戒める系統の言葉ですが、こちらは実際に事前の支度そのものを始めてしまう点に重きが置かれています。
- 襁褓(むつき):布でできた、赤ちゃん用のおむつ。
語源・由来
「生まれぬ先の襁褓定め」は、まだ生まれてもいない我が子のために、気の早い親がおむつまで用意してしまう情景をそのまま言葉にしたものです。
使い方・例文
「生まれぬ先の襁褓定め」は、事が決まる前から気の早い準備を始める様子を指摘する場面で使われます。
- まだ内定も出ていないのに引っ越し先を探すとは、生まれぬ先の襁褓定めだ。
- 契約前から祝賀会の準備を始めるなんて、生まれぬ先の襁褓定めもいいところだ。
類義語・関連語
「生まれぬ先の襁褓定め」と同じく、気の早い準備を戒める言葉には、次のようなものがあります。
- 暮れぬ先の提灯(くれぬさきのちょうちん):
日が暮れる前から提灯に火をともす、気の早い様子のたとえ。
対義語
- 泥縄(どろなわ):
事が起きてから、慌てて間に合わせの対策をすること。
「お」が付いて「き」が落ちた語
「襁褓(むつき)」は、今ではこの言葉の中でしか見かけない古い言い方です。
平安時代から使われてきた語で、布でできた赤ちゃん用の肌着やおむつを指します。
この「むつき」に「お」を付けて「き」を略した語が、現代の「おむつ」になったとされています。
「生まれぬ先の襁褓定め」は、今の「おむつ」の語源となった言葉が使われている、数少ないことわざです。









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