意味
「赤手空拳(せきしゅくうけん)」は、武器や資金、後ろ盾となる人脈などを一切持たず、自分の身ひとつで物事に挑むことを表す四字熟語です。
ゼロからの出発を強調する場面で使われます。
- 赤手(せきしゅ):何も持たない素手。
- 空拳(くうけん):何も握っていない拳。
語源・由来
「赤手空拳」は、素手を表す「赤手」と、何も握っていない拳を表す「空拳」という、意味の近い言葉を二つ並べて作られた四字熟語です。
同じような意味の言葉を重ねることで、頼れる道具も後ろ盾も一切ないという状態を、より強く印象づけています。
使い方・例文
「赤手空拳」は、経験や地位、資金に頼らず自分の力だけで挑戦する人を評価する場面で使われます。
- 彼は赤手空拳でこの町にやって来て、今では立派な店を構えている。
- 大企業を辞め、赤手空拳から新しい事業を興す決意をした。
類義語・関連語
「赤手空拳」と同様に、何も持たずに物事に取り組むことを表す言葉には、次のようなものがあります。
- 徒手空拳(としゅくうけん):
手に武器や道具を何も持たないこと。転じて、頼れる地位や資金が何もないこと。
「赤手空拳」と「徒手空拳」の違い
どちらも何も持たない状態を表しますが、含みが異なります。
「赤手空拳」は自分の力だけで挑む前向きな覚悟を強調するのに対し、「徒手空拳」は必要なものを何も持たない心もとなさを表す場面で使われることが多い言葉です。
| 語句 | 響き | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| 赤手空拳 (せきしゅくうけん) | 前向き | 自力で挑む覚悟を語る場面 |
| 徒手空拳 (としゅくうけん) | やや否定的 | 頼れるものが無い心もとなさを語る場面 |
英語表現
from scratch
何も無い状態から始めることを表す言い方。
She built the company from scratch with almost no money.
(彼女はほとんど資金もない赤手空拳の状態から、その会社を築き上げた。)
『西遊記』で素手の悟空は「赤手空拳」
「赤手空拳」の「赤」は色を表す字ではなく、むき出しで何もないことを表し、「赤手」は何も持たない素手を指します。
この四字は、明代の小説『西遊記』の第二回に出てきます。
修行を終えて故郷の花果山に戻った孫悟空が、留守のあいだに仲間の猿たちをさらっていた混世魔王のすみかへ乗り込む場面です。
手下の妖怪は魔王に、相手は武器も持たず「赤手空拳」で門の外から呼んでいる、と知らせます。
鎧を着て刀を手に出てきた魔王に、悟空は素手で挑み、最後は魔王の刀を奪って討ち取ります。










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