意味
「仏頂面(ぶっちょうづら)」とは、不満や不機嫌さがそのまま顔に出た、愛想のない表情という意味です。
怒りをあらわにしているとは限らず、単に愛想がなくそっけない表情を指して使うこともあります。
- 仏頂(ぶっちょう):仏の頭頂に備わる功徳である智慧を仏格化した仏。仏頂尊。
語源・由来
この言葉の由来には、二つの説があります。
一つは、仏頂尊の恐ろしい面相にたとえたとする説です。
もう一つは、「不承面」が音を変えてできたとする説です。
使い方・例文
「仏頂面をする」「仏頂面で〜」のように、名詞として使われることばです。
- 何を尋ねても仏頂面で、機嫌の悪さがよく伝わってきた。
- 父は小言を言われるたび、仏頂面で黙り込んだ。
類義語・関連語
この言葉と同様に、不機嫌さや無愛想さが顔に出ている様子を表す言葉には、次のようなものがあります。
- 仏頂顔(ぶっちょうがお):
仏頂面と同じ意味で使うことば。 - 無愛想(ぶあいそう):
愛想がなく、そっけない態度や様子。 - しかめっ面(しかめっつら):
不快感や苦痛で眉間にしわを寄せた顔つき。 - むっつり:
口数が少なく、不機嫌そうに黙り込んでいる様子。
英語表現
英語では、次のような表現が近いニュアンスを持ちます。
scowl
不満や怒りをあらわにした表情を表す語。
He scowled at the referee’s decision.
(彼は審判の判定に仏頂面を見せた。)
sulky
不機嫌で無愛想な態度や表情を表す形容詞。
The boy gave a sulky look and said nothing.
(少年は仏頂面で、何も言わなかった。)
「仏頂面」の仏頂、根来寺の本尊に尊勝仏頂
「仏頂」の名を持つ尊勝仏頂の像が、和歌山県岩出市の根来寺に伝わっています。
根来寺の本堂である大伝法堂の本尊は三尊で、中央に大日如来、左脇に金剛薩埵、右脇に尊勝仏頂が安置されています。
三尊は国の重要文化財に指定されています。
1585年、豊臣秀吉の紀州攻めで根来寺は多くの僧坊を焼失しましたが、本尊は焼失を免れました。

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