意味
「横眉怒目(おうびどもく)」とは、ひどく怒って、目をいからせて相手をにらみつけるという意味です。
「眉」と「目」という顔の二つの部分を並べ、怒りがはっきり顔に出ている様子を表します。
- 横眉(おうび):怒ること。
- 怒目(どもく):怒ってにらむこと。
語源・由来
この言葉は、どちらも怒りを表す「横眉」と「怒目」を重ねて、意味を強めた語です。
中国の作家・魯迅が1932年に書いた「林克多『蘇聯聞見錄』序」(= ソビエト連邦の見聞記に寄せた序文)にも、次のように出てきます。
畫著法官,教師,連醫生和看護婦,也都橫眉怒目,捏著手槍。
(裁判官や教師、医者や看護婦までもが、みな怒ってにらみつけ、ピストルを握っている姿が描かれていた。)
魯迅が十年ほど前、外国の病院の待合室に置かれたドイツの週刊誌で見た、ロシアの十月革命を風刺する漫画について述べたくだりです。
使い方・例文
- 約束を三度も破られ、兄は横眉怒目で友人を問い詰めた。
- 審判の判定に納得できず、選手は横眉怒目のままベンチに戻った。
- 落書きされた塀の前で、家主は横眉怒目の形相で立ち尽くしていた。
類義語・関連語
激しい怒りが顔つきに表れている様子を表す語です。
「横眉怒目」と類義語の違い
どれも怒りが外見に出ていることを言いますが、「怒髪衝天」は髪にたとえて怒りの激しさを表し、「柳眉を逆立てる」は美しい女性に限って使います。
「横眉怒目」は、相手をにらみつける目つきまでを表します。
英語表現
look daggers at
ひどく怒った目で相手をにらみつけること。
She looked daggers at him across the table.
(彼女はテーブル越しに彼をにらみつけた。)
横眉怒目の「横眉」、よこまゆと読めば眉の描き方の名
「横眉」を「おうび」と読めば怒ることですが、日本で「よこまゆ」と読むと、まったく別の意味になります。
成人の男性の置眉(= 眉毛を抜き、別に墨で描く眉)の一種で、眉頭を濃く、眉じりを薄くぼかしたものです。
「殿上眉」とも呼ばれます。

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