意味
「麻の中の蓬(あさのなかのよもぎ)」とは、人は、よい人と付き合えば、自然とよい方向に感化されるというたとえです。
曲がりやすい蓬でも、まっすぐ伸びる麻の中に生えれば、まっすぐに育つことからいいます。
「麻につるる蓬」ともいいます。
- 麻(あさ):まっすぐ高く伸びる植物。
- 蓬(よもぎ):曲がりやすい性質をもつ草。
- 感化(かんか):人の影響を受けて、考えや行いが変わること。
語源・由来
この言葉は、中国の荀子の「勧学篇(= 学ぶことをすすめる章)」にある、次の一節が由来です。
蓬生麻中、不扶而直
(蓬は麻の中に生えると、支えなくてもまっすぐ伸びる。)
使い方・例文
よい友人や環境に恵まれて人が成長するときに使います。
- 転校先で熱心な仲間に囲まれ、息子の勉強ぶりが変わった。まさに麻の中の蓬だ。
- 麻の中の蓬というように、よい先輩のそばにいると自然と身につくものがある。
- 引っ込み思案だった弟も、明るい友達の中で麻の中の蓬のように変わってきた。
類義語・関連語
周りの人から影響を受けるという点で通じる語です。
- 朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる):
付き合う相手によって人は変わるというたとえ。
「麻の中の蓬」と「朱に交われば赤くなる」の違い
どちらも、周りの人から影響を受けて人が変わるたとえです。
「麻の中の蓬」はよい影響を受ける場合に使い、「朱に交われば赤くなる」は悪い影響を受ける場合にも使います。
| 語句 | 影響の向き |
|---|---|
| 麻の中の蓬 (あさのなかのよもぎ) | よい影響 |
| 朱に交われば赤くなる (しゅにまじわればあかくなる) | よい影響にも悪い影響にも使う |

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