四字熟語

不羈奔放

(ふきほんぽう)

何ものにも束縛されず、世間のきまりにとらわれないで思うままに振る舞うこと。

短縮形:不羈
異形:奔放不羈

6文字の言葉 / 「ふ・ぶ・ぷ」から始まる言葉
不羈奔放 ことば
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意味

「不羈奔放(ふきほんぽう)」とは、何ものにも束縛されず、世間のきまりやしきたりにとらわれないで、思うままに振る舞うことです。
特に、並外れた才能や個性を持っていて、世俗の枠には収まりきらない芸術家や人物を評する際によく使われます。

  • 不羈(ふき):
    何ものにも縛られないこと。「羈(き)」は、馬をつなぎ止めるための革ひも(手綱・面繋)のこと。
  • 奔放(ほんぽう):
    常識や慣習にとらわれず、思うがままに振る舞うこと。

馬が手綱(羈)を振りほどき、勢いよく走り回る様子をイメージすると分かりやすいでしょう。

語源・由来

「不羈奔放」は、それぞれ古い歴史を持つ二つの言葉が組み合わさってできた言葉です。

「不羈」の由来

「不羈」という言葉は、中国の歴史書『史記』鄒陽伝に「不羈の士」(束縛を受けない人物)の形で登場します。
また「不羈の才(ふきのさい)」という言い方で、並外れていて枠に収まらない才能を指すのにも使われます。

「奔放」の由来

「奔放」は、常識や規範にとらわれず思うままに振る舞うことを指し、水などが勢いよくほとばしる様子を表すこともあります。

この二つが合わさり、「才能や行動があまりに自由すぎて、誰にも制御できない」という強い意味を持つ四字熟語となりました。
なお、順序を入れ替えて「奔放不羈(ほんぽうふき)」と言うこともあります。

使い方・例文

「不羈奔放」は、主に芸術家や作家、あるいは独創的な生き方をする人物に対して使われます。
「自由奔放」よりも硬い表現であるため、日常会話よりも、文章中やスピーチ、人物評などで用いられることが多いです。

例文

  • 彼の不羈奔放な作風は、当時の画壇に大きな衝撃を与えた。
  • 若き日の作家は不羈奔放な生活を送り、その破天荒な経験を小説に昇華させた。
  • 組織のルールを嫌う彼は、不羈奔放に生きることを選び、会社を去っていった。

類義語・関連語

「不羈奔放」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 自由奔放(じゆうほんぽう):
    他人の目や常識を気にせず、自分の思うままに振る舞うこと。最も一般的な類語です。
  • 天衣無縫(てんいむほう):
    性格や言動が飾らず自然で、無邪気なこと。また、詩や文章が技巧の跡を見せず自然で美しいこと。
  • 豪放磊落(ごうほうらいらく):
    心が大きく、細かいことにこだわらない性格のこと。
  • 跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ):
    悪人などが好き勝手に振る舞い、のさばること。こちらは悪い意味で使われます。
  • 不羈独立(ふきどくりつ):
    何ものにも縛られず、誰にも頼らず独り立ちしていること。

対義語

「不羈奔放」とは対照的な、規律を守る様子や、融通が利かない様子を表す言葉です。

  • 規矩準縄(きくじゅんじょう):
    規則や基準にぴったりと合っていて、少しも外れないこと。模範的な行い。
  • 杓子定規(しゃくしじょうぎ):
    決まった基準ですべてを律しようとし、応用や融通が利かないこと。
  • 四角四面(しかくしめん):
    非常に真面目だが、堅苦しくて面白味がないこと。

英語表現

「不羈奔放」を英語で表現する場合、制約を受けない自由さや、型破りな様子を表す言葉を使います。

unbridled

「抑えられない、手綱の外れた」という意味の語。
“bridle” は馬の頭につける「馬勒(ばらく)」のことで、”unbridled” はまさに「不羈(手綱がない)」と同じ意味になる。

His unbridled passion for art.
(彼の不羈奔放な(抑えがたい)芸術への情熱。)

bohemian

「ボヘミアン、自由放任な」という意味の語で、伝統や習慣にとらわれない自由な生活をしている芸術家などを指す。

She lived a bohemian life in Paris.
(彼女はパリで不羈奔放な生活を送った。)

「不羈奔放」の「羈」は馬の頭にかける馬具の字

「不羈奔放」の「羈(き)」は、部首の「あみめ(罒)」の下に「革」と「馬」を組み合わせた字です。
馬の頭にかけて動きを制御する「面繋(おもがい)」(頭絡)という馬具を表し、「つなぐ」という意味で使われます。

「不羈」は、この面繋を受け付けない、つまり他から束縛されないという意味です。
「羈」は「羇」とも書き、どちらも「つなぐ」という意味を持ちます。

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