意味
上には上があるとは、これ以上ないほど優れていると思っても、それを上回るものが必ず存在するという意味です。
慢心を戒め、謙虚であることの大切さを示す言葉としても使われます。
- 上(うえ):程度や地位がすぐれていること。
語源・由来
上には上があるは、日本語で古くから使われてきた一般的なことわざと考えられています。
同じような発想は中国のことわざ「人外有人、天外有天」(人の外に人あり、天の外に天あり)にも見られ、洋の東西を問わず似た考え方が語り継がれてきたことがうかがえます。
使い方・例文
上には上があるは、優れていると思っていた相手や自分をさらに上回る存在に出会ったときや、慢心を戒めるときに使われます。
- 県大会で優勝したが、全国には上には上があると実感した。
- どんな名人も上には上があることを忘れてはいけない。
- 自信満々だった彼も、上には上がある現実を思い知った。
類義語・関連語
上には上があると同様に、視野の狭さや慢心を戒める言葉には、以下のようなものがあります。
- 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず):
狭い世界しか知らず、外に広い世界があることに気づかないこと。
英語表現
上には上があると近いニュアンスを持つ英語表現には、以下のようなものがあります。
There’s always a bigger fish
直訳は「常により大きな魚がいる」。どんなに強い者や優れた者にも、さらに上がいることを表す言い回し。
He thought he was the best in the office, but there’s always a bigger fish.
(彼は社内で自分が一番だと思っていたが、上には上がいるものだ。)
初出は江戸ではなく明治の落語だった
「上には上がある」の使用例としては、1893年(明治26年)の落語の演目「素人茶道」に記載されているものが具体的に確認されており、ことわざとしては比較的新しい部類に入る。
自分の腕前や持ち物が最上級だと思っていても、世間にはさらに優れたものや人が必ず存在するという意味で、うぬぼれをいさめる自戒の言葉として使われてきた。
なお、比較される対象は「人」ではなく「行為や状態」であるため、「上には上がいる」ではなく「上には上がある」というのが本来正しい言い方とされている。










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