竹の札を綴じた革ひもが、繰り返しの読書で何度も擦り切れてしまうほどの熱心さを物語るのが、「韋編三絶」(いへんさんぜつ)です。
意味
韋編三絶とは、書物を何度も繰り返し読み、熱心に学ぶことという意味です。
特に、年齢を重ねてもなお学問に励み続ける姿勢を表す言葉として使われます。
- 韋編(いへん):なめし革で作ったとじひも。
- 三(さん):何度も、の意。
- 絶(ぜつ):ひもが切れること。
語源・由来
出典は中国の歴史書『史記』孔子世家です。
孔子は晩年、易(易経)を好んで愛読し、竹の札を綴じた革ひもが何度も擦り切れるほど繰り返し読んだと記されています。
当時の中国にはまだ紙がなく、竹の札(竹簡)を革ひもで綴じたものが書物として使われていました。
それほどまでに孔子が易経を読み込んだ様子から、熱心な読書や学問への打ち込みをたとえる言葉として使われるようになりました。
使い方・例文
韋編三絶は、書物や研究に繰り返し打ち込み、深く学び続ける様子をたたえる場面で使われます。
- 恩師は韋編三絶の域に達するまで古典を読み込んでいた。
- あの研究者の座右の書は、まさに韋編三絶と呼ぶにふさわしい。
- 定年後も韋編三絶の勢いで専門書を読み続けている。
類義語・関連語
韋編三絶と同様に、熱心な読書や学問への打ち込みを表す言葉には、以下のようなものがあります。
紙以前の書物「竹簡」と韋編
紙が発明される以前、中国では細長く割った竹の札(竹簡)に文字を記し、それを革ひもや麻ひもで綴じて一冊の書物としていました。
この綴じひもを「韋編」と呼びます。
竹簡は重く、一つの書物が何十本もの竹の束になることも珍しくありませんでした。
そのため書物を繰り返し開閉すればひもは自然と傷み、切れることもあったと考えられます。
紙や電子書籍が当たり前になった現代からは想像しにくい物理的な重みが、この言葉の背景には存在しています。









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