意味
礼節をわきまえるとは、その場の状況や相手に合った礼儀作法を心得ており、節度を守った振る舞いができることを意味します。
形式的な作法だけでなく、相手を思いやる気持ちを持って適切に行動する姿勢が重んじられます。
- 礼節(れいせつ):礼儀と節度。
- わきまえる:物事の道理を心得ていること。
語源・由来
「礼節」という言葉自体は、礼儀と節度を意味する語として古くから使われてきました。
中でも中国の古典『管子』牧民篇にある「衣食足りて礼節を知る」という言葉はよく知られており、生活に余裕が生まれて初めて人は礼儀や節度に心を向けられるという考え方を伝えています。
「礼節をわきまえる」という言い回しは、この「礼節」という語が持つ意味を土台に、日常の中で礼儀正しく振る舞うことを表す表現として定着していったと考えられます。
使い方・例文
礼節をわきまえるは、ビジネスの場や目上の人との付き合いなど、大人としての態度が問われる場面で使われます。
- 初対面の相手にも礼節をわきまえた対応を心掛ける。
- 親しい間柄でも、礼節をわきまえることを忘れない。
- 彼女は若いながら礼節をわきまえた振る舞いをする。
類義語・関連語
礼節をわきまえると同様に、礼儀にかなった態度を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 礼儀正しい(れいぎただしい):
作法にかなった正しい態度をとること。
対義語
礼節をわきまえるとは反対に、周囲を気にせず勝手に振る舞う様子を表す言葉があります。
- 傍若無人(ぼうじゃくぶじん):
周りを気にせず、勝手に振る舞うこと。
英語表現
Mind your manners
直訳は「礼儀作法に気を配りなさい」。場や相手に応じた礼儀正しい振る舞いを心がけるよう促す表現。
Even among close friends, she always minds her manners.
(親しい友人の間でも、彼女はいつも礼節をわきまえている。)
「衣食足りて礼節を知る」-生活の安定が先にあった思想
「礼節」という言葉を含む慣用句としてよく知られているのが、「衣食足りて礼節を知る」である。
これは中国の古典『管子』の「牧民」篇に由来する言葉で、人々の暮らしが満ち足りて初めて、礼儀や節度をわきまえる余裕が生まれるという考え方を説いている。
礼そのものの起源はさらに古く、紀元前11世紀ごろに成立した周王朝の制度にさかのぼるとされ、のちに儒教によって重んじられる思想として体系づけられた。
「礼節」は、こうした社会の秩序を保つための作法という発想を土台に生まれた言葉である。










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