ことわざ

恥の上塗り

(はじのうわぬり)

一度恥をかいた上に、さらに愚かな言動を重ねて、より大きな恥をさらしてしまうこと。


7文字の言葉は・ば・ぱ」から始まる言葉
恥の上塗り ことば
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意味

取り繕おうとした結果かえって状況を悪化させる、皮肉な失敗の連鎖を指して使われます。

  • (はじ):面目を失うこと。
  • 上塗り(うわぬり):仕上げに重ねて塗ること。

語源・由来

「恥の上塗り」は、塗装や左官の工程を由来とする言葉です。

壁や器に塗料を塗る際、下塗りの上からさらに仕上げの層を重ねる工程を「上塗り」と呼びます。
この、同じ場所に塗料を重ねていく様子が、一つの恥の上にさらに恥を重ねてしまう様子と重なり、失敗を取り繕おうとして裏目に出る状況を表す言葉として使われるようになりました。

使い方・例文

「恥の上塗り」は、失敗を挽回しようとしてさらに失敗を重ねた場面で使われます。

  • 言い訳を重ねるうちに墓穴を掘り、恥の上塗りになった。
  • 遅刻の言い訳が嘘だとばれ、恥の上塗りをしてしまう。
  • これ以上取り繕うと恥の上塗りになりかねない。

類義語・関連語

「恥の上塗り」と同じように、悪い状況が重なる様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 泣きっ面に蜂(なきっつらにはち):
    ただでさえ辛い状況に、さらに悪いことが重なること。
  • 墓穴を掘る(ぼけつをほる):
    自分の言動が原因で、かえって不利な状況を招くこと。

英語表現

dig yourself into a deeper hole

直訳「自分でさらに深い穴を掘る」で、取り繕おうとしてかえって状況を悪化させる様子を表す表現。

He tried to explain, but only dug himself into a deeper hole.
(彼は言い訳をしたが、恥の上塗りになっただけだった。)

浄瑠璃『八百屋お七』にも見える、古くからの言い回し

「恥の上塗り」の由来ははっきりとはわかっていないが、江戸時代の浄瑠璃『八百屋お七やおやおしち』(1731年頃)にはすでにこの言葉が登場しており、古くから使われてきた表現であることがわかる。

「上塗り」とは、一度塗ったものの上にさらに重ねて塗ることを指す言葉で、恥をかいた上にさらに恥を重ねてしまう様子を、塗り重ねの作業になぞらえた表現である。

体面を重んじる日本の社会の中で、一度の失敗そのものよりも、それを取り繕おうとして重ねる失態の方が深刻だと戒める言葉として、長く使われ続けてきた。

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