ことわざ

柳は緑、花は紅

(やなぎはみどりはなはくれない)

物事にはそれぞれ本来の姿があり、あるがままを受け入れることが大切だという禅の教え。


14文字の言葉」から始まる言葉
柳は緑、花は紅 ことば
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意味

「柳は緑、花は紅」とは、物事にはそれぞれ本来の姿があり、あるがままを受け入れることが真実の理解につながるという教えを表します。
禅の思想に由来する言葉で、余計な価値判断を加えずに物事を見つめる大切さを説く、静かで深みのある響きを持ちます。

  • (やなぎ):しなやかな枝を持つ落葉樹。
  • (みどり):柳の葉の色。
  • (はな):色鮮やかに咲く植物の器官。
  • (くれない):花の色、濃い赤色。

語源・由来

「柳は緑、花は紅」は、中国・宋代の詩人蘇軾(そしょく)の詩の一節「柳緑花紅真面目」に由来するとされる言葉です。
「真面目(しんめんもく)」とは本来の姿という意味で、柳が緑色に、花が紅色に咲くのは誰かに教えられたことではなく、ごく自然な理(ことわり)であるという考えを示しています。
禅の世界ではこの一節がしばしば引用され、目の前にある物事をそのまま受け止める姿勢を表す言葉として広まりました。

使い方・例文

「柳は緑、花は紅」は、物事の本来の姿を尊重する場面や、禅の教えを語る際に使われます。

  • 柳は緑、花は紅というが、無理に人と比べる必要はない。
  • 柳は緑、花は紅、それぞれに良さがあるものだ。
  • 師は柳は緑、花は紅の一言で弟子を諭した。

類義語・関連語

「柳は緑、花は紅」と同様に、物事の本来の姿を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 柳緑花紅(りゅうりょくかこう):同じ内容を漢文調の四字熟語で表した言葉。
  • 桜梅桃李(おうばいとうり):それぞれの個性をそのまま活かすべきという教え。

蘇軾が詠んだ「柳緑花紅」、そのままの色の対比

「柳は緑、花は紅」は、北宋の詩人・蘇軾(そしょく)の詩句「柳緑花紅真面目(柳は緑、花は紅、これぞありのままの姿)」に由来するとされています。

柳の緑と花の紅という、ありのままの自然の色を並べることで、飾り立てなくてもそこに真実の美しさがあるという意味が込められています。
のちにこの句は禅の言葉としても好んで引用され、禅籍にも取り上げられました。

なお、色の順序を入れ替えた「花紅柳緑」の形は唐代の詩にも見られ、柳と花、緑と紅を対にして自然の情景を描く発想自体は、蘇軾以前から漢詩の伝統の中にあったと考えられています。

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