ギャンブルで有り金を使い果たし、両手を上げてお手上げのポーズをとる。
その姿が、前足を挙げた昆虫の格好にそっくりなことから生まれたのが、「オケラになる」(おけらになる)です。
意味
「オケラになる」とは、所持金をすべて使い果たし、一文無しになることという意味です。
ギャンブルや浪費などでお金を使い果たした際に、深刻さより軽妙さを含んだ調子で使われることが多い言葉です。
本人が自嘲気味に使うことも、他人が状況を面白がって使うこともあります。
- オケラ:土の中に棲む昆虫のケラの俗称
- なる:その状態に至ること
語源・由来
「オケラになる」は、土の中に暮らす昆虫「ケラ」の姿に由来する俗語です。
ケラは、驚いたり捕まえられたりすると、前足を頭の上に挙げるような姿勢をとることがあります。
この格好が、人がお金を失って「お手上げ」のポーズをとる様子とそっくりであることから、「オケラ」がお金を使い果たした状態を指す言葉として使われるようになったとされています。
「オケラ」という呼び方自体、「お」を頭につけたケラの俗称です。
使い方・例文
「オケラになる」は、お金を使い果たした状況を軽い調子で表す場面で使われます。
- 競馬で負け続け、給料日前にオケラになってしまった。
- 旅行で使いすぎて、財布の中はオケラ同然だ。
- 飲み会続きで、月末はオケラになるのが毎月の恒例だ。
類義語・関連語
「オケラになる」と同じく、お金を使い果たした状態を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 無一文(むいちもん):
手持ちのお金が全くない状態のこと。 - すってんてん:
持っていたお金や財産を、すべて失ってしまうこと。
ケラの「お手上げポーズ」が持つ本来の役割
ケラが前足を挙げる姿勢は、実際には「降参」を意味するものではなく、土を掘り進むために発達した頑丈な前足を持つ、その体の構造上の特徴に由来する。
ケラの前足はシャベルのような形をしており、地中で活動するのに適した作りになっている。
捕まえられて驚いたときに、その特徴的な前足が上を向く格好になることが、たまたま人間の「お手上げ」の仕草に似て見えたにすぎない。
本来は土を掘るための道具である前足が、まったく別の意味を持つ人間の慣用句を生み出したことになる。
土を掘るための体の構造が、人間社会では思いがけない比喩表現に転用されている。









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