体の大きな妻の隣に、ひとまわり小柄な夫が並んで立っている。
そんな夫婦の体格の組み合わせを表すのが、「蚤の夫婦」(のみのふうふ)です。
意味
「蚤の夫婦」とは、妻の体が大きく、夫の体が小柄な夫婦の組み合わせという意味です。
体格の対比を面白がる、ユーモラスなニュアンスを持つ言葉です。
悪意を込めて使われることは少なく、微笑ましい夫婦の様子を表す際に用いられます。
- 蚤(のみ):メスがオスより体の大きい、小さな昆虫
- 夫婦(ふうふ):夫と妻
語源・由来
「蚤の夫婦」は、蚤という昆虫のオスとメスの体格差に由来する言葉です。
多くの動物ではオスの方が体が大きい傾向がありますが、蚤は逆に、メスの方がオスよりも体が大きいことが知られています。
この生態的な特徴を、体の大きな妻と小柄な夫という夫婦の組み合わせにたとえたことから、「蚤の夫婦」という表現が生まれました。
使い方・例文
「蚤の夫婦」は、妻が夫より体格の大きい夫婦を、親しみを込めて評する場面で使われます。
- あの二人は身長差が逆の、いわゆる蚤の夫婦だ。
- 近所でも評判の蚤の夫婦だが、仲はとても良い。
- 結婚式の写真で並ぶと、蚤の夫婦らしさがよく分かる。
類義語・関連語
「蚤の夫婦」と同じく、夫婦の体格差を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 凸凹夫婦(でこぼこふうふ):
身長差のある夫婦の様子を表す、くだけた言い方。
蚤の世界では、なぜメスの方が大きいのか
昆虫の世界では、蚤に限らずメスがオスより大きい種が少なくない。
これは、メスが体内で多くの卵を育て産み出す必要があるため、より大きな体が有利に働くと考えられているためだ。オスは交尾の相手を素早く探し出す身軽さの方が重要になるため、体を大きくするより小回りの利く小さな体を保つ傾向があるとされる。蚤についても、吸血して得た栄養を大量の産卵に使うメスの生態が、この体格差の背景にあると考えられている。
子孫を残す役割の違いが、雌雄の体格差という形で表れているといえる。









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