蝶よ花よ

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ひらひらと舞う蝶や、色鮮やかに咲く花に触れるように、そっと大切に扱う。
そんな親の深い愛情のかけ方を表すのが、「蝶よ花よ」(ちょうよはなよ)です。

意味

「蝶よ花よ」とは、親が子供を、蝶や花を扱うように大切にかわいがる様子という意味です。

苦労をさせず、美しく大切に育てることを表し、主に「蝶よ花よと育てられる」の形で使われます。
愛情深い育て方を肯定的に評する一方、過保護なほど甘やかされている様子を、やや皮肉を込めて表す場合もあります。

  • (ちょう):美しくはかない生き物のたとえ
  • (はな):大切に扱われる美しいもののたとえ

語源・由来

「蝶よ花よ」は、蝶と花という、古くから美しさとはかなさの象徴とされてきたものを重ねた表現です。

蝶も花も、その美しさゆえに、少しの乱暴な扱いで簡単に傷んでしまう繊細さを持っています。
子供、特に娘を、蝶や花に呼びかけるように「蝶よ」「花よ」と愛おしんで扱うという発想から、慈しんで大切に育てる様子を表す言葉として使われるようになりました。

使い方・例文

「蝶よ花よ」は、子供を大切に、時に甘やかして育てる様子を表す場面で使われます。

  • 一人娘を蝶よ花よと育てた両親だった。
  • 蝶よ花よと育てられたせいか、彼は苦労を知らない。
  • 祖父母は孫を蝶よ花よとかわいがっている。

類義語・関連語

「蝶よ花よ」と同じく、子供を大切に育てる様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 掌中の珠(しょうちゅうのたま):
    手のひらの中の宝石のように、この上なく大切にすること。
  • 目に入れても痛くない(めにいれてもいたくない):
    それほど愛おしくてたまらないこと。

なぜ「蝶」と「花」の組み合わせが選ばれたのか

愛情の深さを表す比喩として、数ある動植物の中から蝶と花が選ばれているのには理由がある。
蝶と花は自然界でも切り離せない関係にあり、蝶は花の蜜を求めて飛び回り、花もまた蝶に助けられて受粉するという、互いに寄り添う存在だ。加えて、蝶の命は短く、花もやがて散ってしまうという共通の儚さを持っている。この、美しく寄り添いながらも長くは続かないという性質が、限りある子供時代を慈しむ気持ちと重なり、この言葉に選ばれたと考えられている。

美しさとはかなさを併せ持つ蝶と花の組み合わせが、慈しみの気持ちを表す言葉として選ばれてきた。

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