慣用句

風を読む

(かぜをよむ)

時代の流れや世の中の動き、人々の意向などを敏感に察知し、判断すること。


5文字の言葉 / 「か・が」から始まる言葉
風を読む ことば
スポンサーリンク

意味

「風を読む(かぜをよむ)」とは、時代の流れや世の中の動き、周囲の人々の意向などをすばやく感じ取り、先を見据えて判断するという意味です。
実際に吹く風の向きや強さを見定めることにも使われます。

  • 風(かぜ):世の中の動きや形勢のたとえ。
  • 読む(よむ):状況を推し量り理解する。

語源・由来

「読む」には、外に表れたものを見て、その隠れた意味や将来を推し量るという意味があり、「相手の出方を読む」「景気の先行きを読む」のように使います。
「風を読む」は、この「読む」を、世の中の動きやありさまを表す「風」に向けた言い方です。

使い方・例文

「風を読む」は、世の中や相手の動きを先回りして察知し、行動を決める場面で使われます。

  • あの経営者は風を読むのがうまい。
  • 市場の風を読み、早めに方針を転換した。
  • 選挙の風を読んで、立候補を見送った。

類義語・関連語

「風を読む」と同様に、状況を見極め、先を読むことを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 空気を読む(くうきをよむ):
    その場の雰囲気を察して行動すること。
    「風を読む」は、その場に限らず時代や世論の流れにも使う。
  • 先を見通す(さきをみとおす):
    将来の展開をあらかじめ予測すること。
スポンサーリンク

英語表現

see which way the wind is blowing

直訳は「風がどちらへ吹いているかを見る」で、世の大勢の意見や有力者の考えがどちらへ向いているかを見極めることを表す表現。

Let’s see which way the wind is blowing before we decide.
(決める前に、風を読んでおこう。)

船乗りが風を読む丘「日和山」

帆に風を受けて走る江戸時代の廻船かいせん(= 港から港へ荷を運んだ船)にとって、風を読むことは文字どおり航海の成否を分ける仕事でした。
港町の近くには「日和山ひよりやま」と呼ばれる小高い丘があり、順風を待つ船乗りはここに登って空と海を見渡し、翌日の天気を見定めてから船を出しました。

北前船きたまえぶねの寄港地だった山形県酒田市の日和山には、十二支と東西南北を刻んで方角を示す「方角石」が残っています。
寛政6年(1794年)にはあったとされ、今残る中では日本で最も古い方角石といわれます。
「日和山」の名は今も各地の港町に残り、船乗りが風を読んだ場所を伝えています。

スポンサーリンク

コメント

URLをコピーしました