意味
「ああ言えばこう言う」とは、何を言っても次々と理屈を返してきて、こちらの言うことを聞き入れないことです。
意見や忠告をする側から発せられる言葉で、なかなか説得できずにさじを投げたい気分やいらだちが込められています。
語源・由来
「ああ言えばこう言う」は、話し言葉のやりとりをそのまま写した言い回しです。
「ああ」は「こう」と並べて使うことで、口に出したり心の中で考えたりしている内容を漠然と指す語になり、「ああだこうだ」のような形をとります。
使い方・例文
「ああ言えばこう言う」は、いくら言っても理屈を返してくる相手に、あきれたりいらだったりしたときに使われます。
- 注意するたびに言い訳ばかりで、ああ言えばこう言うとはこのことだ。
- ああ言えばこう言う息子に、母はとうとう黙ってしまった。
- 何を言ってもああ言えばこう言うで、話が少しも前に進まない。
類義語・関連語
「ああ言えばこう言う」と同じように、素直に引き下がらない物言いを表す言葉には以下のようなものがあります。
- 減らず口をたたく(へらずぐちをたたく):
自分勝手な屁理屈や、強がり、負け惜しみを言いたてること。 - 屁理屈をこねる(へりくつをこねる):
まるで筋の通らない理屈を並べ立てること。 - 揚げ足を取る(あげあしをとる):
相手の言葉のミスや小さな失敗をことさらに取り上げて責めること。 - 売り言葉に買い言葉(うりことばにかいことば):
相手の挑発的な言葉に対し、反射的に強い言葉で言い返すこと。
「ああ言えばこう言う」と「屁理屈をこねる」の違い
どちらも筋の通らない理屈を並べて言い返す点が同じで、混同されやすい言葉です。
「ああ言えばこう言う」は相手の忠告に次々と理屈を返して聞き入れない態度を、「屁理屈をこねる」は理屈そのものの見当違いぶりを指します。
| 語句 | 重きを置く点 | 向けられる相手 |
|---|---|---|
| ああ言えばこう言う (ああいえばこういう) | 忠告に理屈を返し続ける態度 | 忠告した側 |
| 屁理屈をこねる (へりくつをこねる) | 理屈の見当違いぶり | 特に定まらない |
対義語
「ああ言えばこう言う」と正面から対立する、逆らわずに受け入れる態度を表す言葉には以下のようなものがあります。
- 唯唯諾諾(いいだくだく):
少しも逆らわずに、他人の言いなりになるさま。 - 二つ返事(ふたつへんじ):
気持ちよく、すぐに承諾すること。
英語表現
have an answer for everything
何を言っても必ず言い返してくることを表す言い方。
He has an answer for everything, so there is no point in arguing.
(彼は何を言っても言い返してくるので、言い争うだけ無駄です。)
talk back
目上の相手に口答えすることを表す表現。
Don’t talk back to your teacher.
(先生に口答えしてはいけません。)
「どう言えばこう言う」という別の形
「ああ言えばこう言う」には、「どう言えばこう言う」という別の形があります。
容易に他人の言葉に従わないで、あれこれと理屈を言うさまを指し、中身は「ああ言えばこう言う」と変わりません。
指し示す「ああ」を、問いかけの「どう」に替えた形です。









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