四字熟語

一六勝負

(いちろくしょうぶ)

運を天にまかせて行う、冒険的な勝負や試み。また、さいころの目に一か六かを賭けてする勝負。


8文字の言葉」から始まる言葉
一六勝負 ことば
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意味

「一六勝負」は、もともとさいころの目に一が出るか六が出るかを賭けて決める勝負、また単にばくちそのものを指す言葉でした。
そこから転じて、運を天にまかせて行う、思い切った冒険的な勝負をいうようになりました。
二つ目の意味には、決断を要する試みという含みがあります。

  • 一六(いちろく):さいころの一の目と六の目。
  • 勝負(しょうぶ):勝ち負けを決めること。

語源・由来

「一六勝負」は、さいころを使った賭け事から出た言葉です。
一と六は賽の目の裏表にあたり、どちらが出るかに賭けたわけです。
ばくちそのものを指す使い方は、国木田独歩の『牛肉と馬鈴薯』(1901年)の「車夫どもは皆な勝手の方で例の一六勝負最中らしい」という一節に出てきます。

使い方・例文

「一六勝負」は、勝ち目が読めないまま思い切って踏み出す場面で使われます。

  • 蓄えを全部つぎ込んでの出店は、まさに一六勝負だった。
  • 下調べもせずに買い付けるとは、ずいぶん一六勝負に出たな。
  • 残り一分、監督は一六勝負で守備の選手まで前に上げた。

類義語・関連語

「一六勝負」と同じように、結果を運にゆだねて思い切ってやることを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 一か八か(いちかばちか):
    結果はどうなろうと、運を天に任せてやってみること。
  • 乾坤一擲(けんこんいってき):
    運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負に出ること。
  • 運を天に任せる(うんをてんにまかせる):
    先の成り行きを、なりゆきのままにゆだねること。
  • 清水の舞台から飛び降りる(きよみずのぶたいからとびおりる):
    思い切って大きな決断をすること。

「一六勝負」と「一か八か」の違い

どちらも運まかせで踏み切ることを表しますが、指す範囲の広さが違います。
「一六勝負」は賭け事そのものも指すのに対し、「一か八か」はやってみるという行動の側を表します。

語句意味由来
一六勝負
(いちろくしょうぶ)
さいころ賭博と、運まかせの試み一と六は賽の目の裏表
一か八か
(いちかばちか)
運を天に任せてやってみることばくちの用語からという説

対義語

「一六勝負」と正面から対立する、前もって備えておくことを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる):
    用心の上にも用心を重ねて物事を行うこと。
  • 転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ):
    失敗しないよう、前もって用意しておくこと。

英語表現

take a gamble

結果が読めないまま思い切って賭けに出ることを表す言い方。

They decided to take a gamble and open a second shop.
(彼らは思い切って二軒目の店を開くことにしました。)

roll the dice

さいころを振るという言い方で、運まかせの行動を表す表現。

We had no data, so we just rolled the dice.
(資料が何もなかったので、私たちは運まかせでやってみました。)

一と六が指したもの

「一六」という言葉そのものにも、四つの意味があります。
ばくちや双六で二つのさいころを振って一と六が同時に出ること、毎月の一と六のつく日、「一六勝負」の略、そして「一六銀行」の略です。
二つ目の「一六日」は、江戸時代以後に休日や稽古日、縁日にあてられた日でした。
四つ目の「一六銀行」は質屋を指す言い方で、一と六との和の「七」が同音の「質」に通じるところから出た呼び名です。
数字を入れ替えた「六一銀行」という言い方もあります。

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