慣用句

大魚を逸する

(たいぎょをいっする)

大きな手柄や利益を得る機会を、惜しくも逃してしまうこと。


9文字の言葉た・だ」から始まる言葉
大魚を逸する ことば
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意味

「大魚を逸する」とは、もう少しのところで、大きな手柄や利益を手にし損ねることを表す言葉です。実際に大物の魚を釣り損ねた経験のような、悔しさやもどかしさを伴う場面で使われます。

  • 大魚(たいぎょ):大きな魚。転じて、大きな成果や利益のたとえ。
  • 逸する(いっする):取り逃がす、逃してしまうこと。

語源・由来

「大魚を逸する」は、大きな魚をあと少しのところで釣り逃がしてしまう、という漁の場面を比喩にした言葉です。長い時間をかけて追い続けてきた獲物ほど、逃した瞬間の落胆は大きくなります。この「手にしかけていた大きなものを、最後の最後で失う」という感覚が、そのまま「大きな手柄や利益を逃す」という意味に転じました。

使い方・例文

「大魚を逸する」は、大きな契約や好機を、間際で逃してしまった場面で使われます。

  • 最終プレゼンでのミスで、大口契約という大魚を逸した
  • 交渉は土壇場で決裂し、大魚を逸する結果に終わった。
  • あと一歩のところで新人発掘の機会を逃し、スカウトは大魚を逸したと肩を落とした。

類義語・関連語

「大魚を逸する」と同じく、好機を逃す場面や、逃した後の心情を表す言葉には、次のようなものがあります。

  • 好機を逸する(こうきをいっする):絶好のチャンスを逃してしまうこと。
  • 逃がした魚は大きい(にがしたさかなはおおきい):手に入れそこねたものは、実際以上に良く思えてしまうこと。

「大魚を逸する」と類義語の違い

どちらも魚や好機を逃す場面を扱いますが、視点が異なります。「大魚を逸する」は逃した機会そのものの大きさに焦点があるのに対し、「好機を逸する」は好機全般に使える一般的な表現で、「逃がした魚は大きい」は逃したあとの心理的な誇張に焦点があります。

語句焦点対象
大魚を逸する
(たいぎょをいっする)
逃した機会の大きさ手柄・利益
好機を逸する
(こうきをいっする)
機会を逃す行為全般あらゆる好機
逃がした魚は大きい
(にがしたさかなはおおきい)
逃したあとの心理的誇張失ったものへの感じ方

英語表現

the one that got away

文字通りには釣り損ねた魚を指す言葉で、転じて逃した好機や人を惜しむ際に使われる、大魚を逸するとよく似た発想の表現。

That deal was the one that got away for our sales team.
(あの契約は、営業チームにとって大魚を逸した一件だった。)

miss the boat

タイミングを逃して好機を取り逃すという意味の表現で、大魚を逸するの「間際で逃す」側面に近い。

If we don’t act now, we’ll miss the boat on this deal.
(今動かなければ、この案件で大魚を逸することになる。)

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