四字熟語

流連荒亡

(りゅうれんこうぼう)

酒色や遊興にふけって、本業や政治を怠り、身を持ち崩すこと。


9文字の言葉」から始まる言葉
流連荒亡 ことば
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意味

「流連荒亡」は、遊びに溺れて家に帰るのを忘れる「流連」と、酒色や狩猟にふけって国を滅ぼす「荒亡」を合わせた四字熟語で、限度を忘れて遊びにのめり込み、なすべき務めをすっかり放り出してしまうことを表します。
もともとは君主の贅沢な遊びを戒める文脈で使われた、やや硬い響きの言葉です。

  • 流連(りゅうれん):遊びに夢中になり、家に帰るのを忘れること。
  • 荒亡(こうぼう):酒や狩りにふけり、国や家を滅ぼすこと。

語源・由来

「流連荒亡」は、中国の思想家である孟子の言葉に登場します。
斉の名臣であった晏子は、主君である景公に対し、川を下って舟遊びにふけり我を忘れることを「流」、川を上って同じように我を忘れることを「連」、獣を追う狩りに飽きることなく興じることを「荒」、酒色に限度なくふけることを「亡」と名付けて戒めました。
孟子はこの故事を引いて、君主が度を越えて遊興にふけることの危うさを説いています。

使い方・例文

「流連荒亡」は、酒や遊びに溺れて本業をおろそかにする人や、その状態を戒める文脈で使われます。

  • 遊興にふけって流連荒亡の日々を送った跡取りは、店を潰してしまった。
  • 若君の流連荒亡を見かねた家臣が、諫言に踏み切った。

類義語・関連語

「流連荒亡」と同じく、贅沢や遊興にふける様子を表す言葉に「酒池肉林」があります。

  • 酒池肉林(しゅちにくりん):酒や肉を存分に並べた、ぜいたくを尽くした宴。

「流連荒亡」と「酒池肉林」の違い

どちらも度を越えたぜいたくを表しますが、描いている対象が異なります。

語句描く対象ニュアンス
流連荒亡
(りゅうれんこうぼう)
本業を怠って遊興にふける行い戒めの意味合いが強い
酒池肉林
(しゅちにくりん)
酒や食が並ぶぜいたくな宴の情景宴そのものの豪華さを描く

英語表現

wine, women, and song

酒と女と歌という意味で、本業そっちのけで享楽にふける生き方を表す言い回し。

The young heir spent his days on wine, women, and song instead of running the family business.
(若き跡取りは家業もそっちのけで、流連荒亡の日々を過ごした。)

孟子が諸侯を戒めた、四つの「歯止めが利かない」姿

「流連荒亡」は、『孟子』梁恵王下りょうけいおうか篇にある一節が出典です。
舟遊びで流れに乗ったまま戻るのを忘れることを「流」、流れに逆らって上ったまま戻らないことを「連」、獣を追う狩りに飽きることなくふけることを「荒」、酒色に飽きることなくふけることを「亡」と、四つの行為にそれぞれ字を当てています。

孟子はこの四文字を並べることで、遊びや狩り、酒色にきりなく溺れて政治を顧みない諸侯のふるまいを戒めました。
一字ごとに具体的な行為を割り当てて並べる構成が、批判の対象を明確にしています。

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