故事成語 四字熟語

画蛇添足

(がだてんそく)

余計なものを付け加えて、かえって物事を台無しにすること。


6文字の言葉 / 「か・が」から始まる言葉
画蛇添足 ことば
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意味

「画蛇添足(がだてんそく)」は、すでに十分できあがっているものに余計な手を加えて、かえって台無しにしてしまうことを意味する四字熟語です。
日常会話でよく使われる「蛇足」も、同じ『戦国策』の故事から生まれた言葉です。

  • 画蛇(がだ):蛇の絵を描くこと。
  • 添足(てんそく):足を付け加えること。

語源・由来

「画蛇添足」は、中国の『戦国策』斉策に登場する故事に由来します。
楚の国で、祭祀の酒をふるまわれた家来たちが、地面に蛇の絵を一番早く描き終えた者がその酒を飲めるという競争をしました。
ある男が真っ先に描き終え、余裕を見せて「わたしはまだ足まで描き足せる」と言いながら蛇の足を描き始めました。
ところが足を描き終える前に別の男が自分の蛇を描き上げ、「蛇にはもともと足がないのに、どうして足など描けるものか」と言って杯を奪い取り、酒を飲んでしまったといいます。

使い方・例文

「画蛇添足」は、すでに完成しているものへの余計な手直しを戒める場面で使われます。

  • 完璧な企画書に不要な装飾を足すのは画蛇添足というものだ。
  • すでに簡潔にまとまった文章へ注釈を重ねるのは画蛇添足の感がある。
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類義語・関連語

「画蛇添足」と特に紛らわしい言葉には、次のようなものがあります。

  • 蛇足(だそく):
    画蛇添足と同じ『戦国策』の故事から生まれた言葉で、日常会話でよく使われる。

「画蛇添足」と「蛇足」の違い

どちらも余計な付け足しを指しますが、使われる場面の格式が異なります。

語句使われる場面
画蛇添足
(がだてんそく)
由来の物語ごと示す、文語的・格式張った場面
蛇足
(だそく)
日常会話で余計な一言や一手間を指すとき

英語表現

gild the lily

直訳:百合の花に金メッキを施すこと。
すでに完成されているものへ余計な装飾を加え、かえって台無しにするという意味の表現。

Adding more details would just gild the lily.
(これ以上の説明を加えるのは画蛇添足になる。)

功績を挙げた将軍への、遠回しな忠告

楚の将軍・昭陽しょうようは魏を破ったのち、勢いに乗って斉まで攻めようとしていました。
斉から送られた弁論家の陳軫ちんしんは、昭陽しょうようがすでに最高位に近い官職を得ていることを確かめたうえで、この蛇の話を持ち出します。
すでに十分な功績を挙げた者がさらに欲を出せば、蛇に足を描き足した男と同じ末路をたどる、という遠回しな忠告でした。

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