意味
「軽薄短小」とは、工業製品や技術がより軽く、薄く、短く、小さくなっていく流れを指す四字熟語です。
もとは1980年代に生まれた経済用語ですが、現在では人の言動が軽々しく、深みに欠ける様子を皮肉って使われることもあります。
- 軽薄(けいはく):考えが浅く、言動が軽々しいこと。
- 短小(たんしょう):丈が短く、小さいこと。
語源・由来
「軽薄短小」は、日本の産業構造の変化を語るために生まれた四字熟語です。
1980年代、それまで日本経済を支えてきた鉄鋼・造船・化学などの重くて大がかりな産業に代わって、半導体や家電、精密機器といった軽くて小さい製品を作る産業が急成長しました。この新しい産業の特徴を、旧来の重工業を指す「重厚長大」と対になる言葉として言い表したのが「軽薄短小」だといわれています。
もともとは製品や産業の性質を表す言葉でしたが、そこから転じて、人の性格や発言についても、中身のない軽々しさを指して使われるようになりました。
使い方・例文
「軽薄短小」は、製品の小型化・軽量化を表す場面と、人の言動を皮肉る場面の両方で使われます。
- この新型ノートパソコンは、まさに軽薄短小を体現する薄さと軽さだ。
- 彼の軽薄短小な発言には、いつも中身がないと呆れられている。
対義語
「軽薄短小」とは正反対に、どっしりとして大がかりな様子を表す言葉に「重厚長大」があります。
- 重厚長大(じゅうこうちょうだい):重くて厚みがあり、長くて大きいこと。鉄鋼や造船のような重工業を指す。
1982年、経済誌が名付けた四字の対
「軽薄短小」は、石油危機後の産業構造の変化を語るために、1980年代初めに生まれた言葉です。
重厚長大な設備を必要とする重工業に代わって、電子機器やソフトウェアのように軽くて小さい製品を扱う産業が伸びていた時期に、経済誌『日経ビジネス』が1982年2月8日号で「軽薄短小化の衝撃」と題する特集を組んだことをきっかけに、当時の流行語として広まりました。
この言葉はもともと、すでに使われていた「重厚長大」と対になる形で作られたもので、軽と重、薄と厚、短と長、小と大が一字ずつ反対の意味で対応しているのは、対義語として設計された経緯によるものです。









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