意味
「重厚長大(じゅうこうちょうだい)」とは、鉄鋼・造船・化学工業のように重く厚みがあり、長くて大きい製品を扱う産業の特質を表す四字熟語です。
現在では産業に限らず、企業や物事の規模が大きく身動きが取りにくい様子を表す際にも使われます。
- 重厚(じゅうこう):どっしりと重みがあり、中身が充実していること。
- 長大(ちょうだい):長くて大きいこと。
語源・由来
「重厚長大」は、鉄鋼・造船・セメント・石油化学といった重化学工業を指して使われる言葉です。
これらの産業は巨大な設備投資を必要とし、扱う製品も重く大きいことから、その特徴を漢字四字で言い表したのが始まりとされています。
1980年代に入ると、半導体や精密機器のような小型・軽量の製品を作る産業が台頭しました。
1982年には日経ビジネス誌がこの新しい産業との対比を特集記事で取り上げ、対になる「軽薄短小」という言葉とともに広く知られるようになりました。
使い方・例文
「重厚長大」は、大規模な産業や企業、物事のどっしりとした性質を形容する際に使われます。
- この業界はいまだに重厚長大な設備投資が欠かせない。
- 重厚長大な組織ほど、方針転換には時間がかかるものだ。
対義語
「重厚長大」とは対照的に、軽くて小さく機動的な様子を表す言葉に「軽薄短小」があります。
- 軽薄短小(けいはくたんしょう):
軽くて薄く、短くて小さいこと。半導体や精密機器などの産業を指す。
「重厚長大」の対、1982年に日経ビジネスが「軽・薄・短・小化」を特集
「重厚長大」が経済用語として広く知られるようになったのは、1970年代の石油危機の後です。
鉄鋼・造船・化学など、重く厚く長く大きな製品を扱う重化学工業が、原油価格の高騰を受けて立場を弱めていった時期にあたります。
1982年、日経ビジネスは「産業構造 軽・薄・短・小化の衝撃」と題した特集を組み、電子機器やソフトウエアのように軽く薄く短く小さい製品を扱う産業への転換を取り上げました。
この対義語「軽薄短小」とセットで、「重厚長大」も広く使われるようになりました。
この産業構造の転換は、「トンの経済からグラムの経済へ」とも言い表されました。









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