どんでん返し

(どんでんがえし)

物事の形勢や結末が、正反対にひっくり返ること。


7文字の言葉 / 「と・ど」から始まる言葉
どんでん返し ことば
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意味

「どんでん返し(どんでんがえし)」とは、物事の成り行きや立場が、それまでとまったく逆の方向にひっくり返ることです。
小説や映画の結末が予想と正反対だった場合や、劣勢だった側が一気に形勢を逆転させた場合など、変化の大きさと急さの両方を含んで使われます。

語源・由来

この言葉は、歌舞伎の大道具を使った場面転換の仕掛けから生まれました。
屋根や壁のような大きな装置を舞台の上でそのまま後ろへ倒すと、それまで底面だった側が垂直に立ち上がり、次の場面の壁になります。
この仕掛けは「龕灯返がんどうがえし」と呼ばれ、中が自由に回転する携帯用の灯り「龕灯」になぞらえた名前です。
龕灯は「強盗提灯」とも呼ばれ、その名から「強盗返し」という表記も生まれました。
この場面転換のときに鳴る鳴物の音から、「どんでん返し」と呼ばれるようになったという説があります。
舞台がまるごと入れ替わる仕掛けの鮮やかさが、物語や形勢が正反対に変わることの例えに移っていきました。

使い方・例文

  • 最終章で犯人が判明する、見事などんでん返しの小説だった。
  • 試合終盤の3連続得点で、どんでん返しの逆転勝ちを収めた。
  • 社内の派閥争いは、思わぬどんでん返しで決着した。
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類義語・関連語

この言葉と同じように、物事が正反対に変わる様子を表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 起死回生(きしかいせい):
    絶望的な状況から、一気に良い状態へ立て直すこと。
  • 大逆転(だいぎゃくてん):
    劣勢だった側が、最後に勝敗を覆すこと。

「どんでん返し」と「起死回生」の違い

どちらも状況が大きく転じる場面で使われる言葉で、視点が「結果の向き」にあるか「そこに至る意志」にあるかで分かれます。

語句視点の置き方
どんでん返し
(どんでんがえし)
結末や形勢が正反対に変わったという事実
起死回生
(きしかいせい)
絶望的な状況をはね返そうとする意志・一手

英語表現

英語では、次のような言い方でこの急な逆転を表します。

plot twist

物語の筋が予想外の方向へ急に曲がることを指す言い方。
小説や映画で使われる。

The ending had a plot twist nobody saw coming.
(結末には、誰も予想しなかったどんでん返しがありました。)

turn the tables

それまで不利だった側が、状況を一気に有利へひっくり返すことを指す言い回し。

The underdog team turned the tables in the final minutes.
(劣勢だったチームが、終了間際にどんでん返しを果たしました。)

屋根の場が山門の場に替わる、歌舞伎のどんでん返し

がんどう返しは、舞台の大道具をまるごと入れ替える仕掛けとして、さまざまな演目で使われてきました。
『青砥稿花紅彩画あおとぞうしはなのにしきえ』の「極楽寺屋根立腹の場」では、弁天小僧が屋根の上で切腹した後、大屋根がゆっくりとあおり返り、日本駄右衛門にっぽんだえもんが登場する「極楽寺山門の場」に舞台が入れ替わります。
建物という動かないはずの大道具が、俳優を乗せたまま丸ごと裏返るところに、この仕掛けの見せ場があります。

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