三字熟語 故事成語 仏教由来

長広舌

(ちょうこうぜつ)

勢いよく、とうとうと長々としゃべり続けること。

異形:広長舌

7文字の言葉 / 「ち・ぢ」から始まる言葉
長広舌 ことば
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意味

「長広舌(ちょうこうぜつ)」とは、次から次へと調子よく、休まず話し続けることを指します。
話の中身よりも、量や勢いに注目した言い方です。
もとは仏教の言葉で、釈迦の舌が広く長いとされたことに由来する「広長舌」の文字の順序が入れ替わってできました。

語源・由来

この言葉は、もとは「広長舌(こうちょうぜつ)」と書きました。
仏教で説かれる、仏に生まれつき備わるとされる身体的な特徴のひとつで、舌が人並み外れて広く長いことを指します。

インドの仏教の論書大智度論だいちどろんには、釈迦が実際にその舌を差し出す場面が登場します。

是時,佛出廣長舌,覆面上至髮際,語婆羅門言:「汝見經書,頗有如此舌人而作妄語不?」
(そのとき釈迦は広く長い舌を差し出して顔を覆い、髪の生え際にまで届かせ、バラモンに「あなたは経書を読んで、これほどの舌を持つ者で偽りを言う人を見たことがあるか」と語りかけました。)

これほど大きな舌を持つ者は嘘をつかない、という考え方から、広長舌は釈迦の教えが確かであることを示す証拠とされました。
日本では、この「広長舌」の文字の順序がいつしか入れ替わって「長広舌」となり、意味も、釈迦が教えを説く様子から、人が勢いよく話し続ける様子全般へと変わっていきました。

使い方・例文

主に「長広舌をふるう」という形で使われます。

  • 彼は忘年会のスピーチで、部下たちを前に長広舌をふるった。
  • 会議で彼女は要点のはっきりしない長広舌を延々と続けた。

類義語・関連語

この言葉と同様に、勢いよく話し続けることを表す言葉には、次のようなものがあります。

  • 立て板に水(たていたにみず):
    つかえることなく、すらすらと話す様子。
  • 長談義(ちょうだんぎ):
    長々と続く、退屈な話や説教。

英語表現

英語では、次のような表現が近いニュアンスを持ちます。

talk a blue streak

立て続けに、勢いよくしゃべり続けることを表す口語表現。

He talked a blue streak about his weekend trip.
(彼は週末の旅行について長広舌をふるった。)

talk someone’s ear off

相手にうんざりされるほど、長々と話し続けることを表す表現。

My uncle talked my ear off at the family dinner.
(叔父は家族の夕食で、私に長広舌をふるった。)

「長広舌」のもとの「広長舌」は、仏の三十二相のひとつだった

仏教では、仏に生まれつき備わるとされる32の身体的特徴を「三十二相」と呼びます。
広長舌はそのひとつで、ほかにも眉間に白い巻き毛がある白毫びゃくごうや、手足の指のあいだに鳥の水かきのような膜がある特徴などが数えられます。

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